なかの芸能小劇場(中野区中野5)で12月11日、なかのZEROで来年1月29日に行われる新春能「碇潜(いかりかづき)」をより楽しむための事前講座「能のてほどき」が開かれる。
新春能の本公演に先立ち、中野区在住の能楽師・小島英明さんが講師を務める「能のてほどき」を開催。今回は特別編として能「碇潜(いかりかづき)」の見どころ解説に加え、囃子(はやし)方による「能楽囃子」についても解説する。囃子方、笛は森田流・熊本俊太郎さん、小鼓は大倉流・鵜澤洋太郎さん、大鼓は高安流・柿原孝則さんと観世流・澤田晃良さんが参加する。
小島さんは観世流シテ方、1970(昭和45)年中野区生まれ。観世喜之に師事。祖父は先々代喜之、伯父は先代喜之に師事した能楽師で、幼少より能に親しむ。シテ方として東京を中心に各地方公演だけでなく、フランス、イギリス、アメリカ、スペイン、ベルギー、シンガポール、韓国、ロシアなどの海外公演にも多数参加。宮城県白石市にある「碧水園」、埼玉県深谷市、地元・中野区における定期公演のほか、薪能、ろうそく能などの公演を企画・実施。また、「多くの人に能楽に触れる機会を持ってほしい」と、能楽講座の開催に尽力。東京都教育委員会主催・東京未来塾、東急文化村、日本橋高島屋セミナー、自由学園公開講座、京王それいゆ倶楽部講座で講師を務める。
講座は10時30分~、14時~の2回。参加費は、一般=1,000円、小中学生=500円。