青森県黒石市の「黒石ねぷた絵」2枚が3月11日、中野区役所1階左奥「国民年金のこと」窓口上部にお目見えした。
(関連フォト)展示場所は区役所1階の左奥「国民年金のこと」窓口の上部
同区では毎年10月下旬、東日本大震災で被災した東北地方の継続的な復興支援のため、区の支援内容を紹介するとともに、東北各県などの観光や文化のPR、物産の販売などを行い、被災地の復旧・復興に寄与することを目的とした「東北復興大祭典なかの」を行っているが、昨年は一昨年同様新型コロナウイルス感染症拡大防止の観点から、規模を縮小しての開催となった。
同区の中村洋東日本大震災復興広域協働担当課長によると、その復興イベントに参加し、同区と災害時における相互応援に関する協定を結んでいる黒石市の黒石よされ関係者から「中野の皆さんを元気づけたいと」の思いを込め、この「黒石ねぷた絵」が贈られたという。東日本大震災が発生した日に合わせて展示した。向かって右の大きい方の絵は昨年の「東北復興応援展なかの」の際に掲示ししたもので、向かって左の小さい方は、今回初めて寄贈があり掲示したものだという。
大きい方の絵の題材は「三国志 祝融奮闘之図(しゅくゆうふんとうのず)」で、制作者は黒昇會の山谷寿華(じゅか)さん。大きさは横4.36メートル×縦2.24メートル。山谷さんによると、「ねぷた絵を見て、少しでも祭り気分を味わい、元気になってほしい、勇ましい気持ちでこのご時世を生き残る! このような気持ちで勇ましい女武将を描いた」という。
小さい方の絵の題材は「中野もみじ山」。制作者は魁明(かくめい)さんで、「中野区には紅葉山公園があるが、青森県黒石市にも中野もみじ山という景勝地がある。青森県の中でも有数の紅葉の名所として知られ、樹齢100年を超える130本の紅葉と、滝や渓流が楽しめる観光地。中野と黒石、場所は違えど、同じ名称の地があることに縁を感じている」と話す。
展示は3月末ごろまでを予定。