中野区が4月1日から1年間、燃料電池自動車(FCEV)レンタカーによる水素エネルギー活用の普及啓発事業「なかのMIRAIプラン」を実施する。
(関連フォト)トヨタ「MIRAI」を運転している酒井直人中野区長
2050年までに二酸化炭素(CO2)排出量実質ゼロを目指す「中野区ゼロカーボンシティ」を宣言した同区。脱炭素社会を実現するために、同区が区民や区内事業者とより密接に連携し、二酸化炭素排出量の削減に取り組むという。
取り組みの一環として、包括連携協定を締結しているトヨタモビリティサービス(東京都中央区)と連携し、水素を利用し走行時にCO2を排出しない燃料電池自動車のレンタル料金の設定を利用しやすくすることで、水素エネルギー活用の普及啓発を図る。燃料電池自動車レンタカーとのコラボは23区で初。
利用対象者は中野区民で、1人3回まで利用可能。利用料金は、6時間=7,150円、12時間=9,350円、24時間=1万1,550円、48時間=2万3,100円。申し込み先はトヨタレンタカー中野坂上店(本町1、TEL 03-3379-7100)の店頭か電話で仮予約を行い、同区環境課(中野4、TEL 03-3228-5516)宛に電子申請または窓口で利用登録する。
3月28日の記者会見で酒井直人中野区長は「実際に乗ってみたが、静かでスムーズな走りだった。このプランを大いに利用してもらい、地球温暖化や二酸化炭素の排出などさまざまな環境問題に少しでも興味を持ってもらえれば」と話した。
実施は来年3月31日まで。「なかの里・まち」で連携する茨城県常陸太田市と千葉県館山市、群馬県みなかみ町、山梨県甲州市とコラボしての観光・訪問特典などの準備も進む。