アフガニスタンのナンガルハル州ジャラーラーバードで武装勢力の銃弾により命を落とした故・中村哲医師を追ったドキュメンタリー映画「荒野に希望の灯をともす」(劇場版)が7月23日から、東中野の映画館「ポレポレ東中野」(中野区東中野4)で上映される。
(関連フォト)ドキュメンタリー映画「荒野に希望の灯をともす」(劇場版)ポスターと映画美学校試写室内
アフガニスタンとパキスタンで35年にわたり、病や戦乱、干ばつに苦しむ人々に寄り添いながら命を救い、生きる手助けをしてきたことで知られる中村医師。NGO平和医療団日本(PMS)を率いて、医療支援と用水路の建設を行いアフガニスタンに建設した用水路群の水が、不毛に等しかった土地を農地に変えた功績でも知られる。
同作品では、中村医師が命を懸けて残したことや未完に終わった目標などを追う。監督・撮影は谷津賢二さんが務め、朗読は石橋蓮司さんが、語りは中里雅子さんが、それぞれ担当した。
6月10日に渋谷で行われたメディア向け試写会で谷津監督は「取材を続けた21年間の間に25回現地入りし、作った映画。あくまで中村医師が何をしたのかを伝えるために作った。アフガンは緑が増えただけでなく、小鳥が声を上げ、子どもたちの笑い声が加わったことで、中村医師は平和の礎と築いたといえる」と話した。
上映時間や上映回数などの詳細は未定。同映画館では、ホームページでの確認を求める。