
中野・劇場MOMO(中野区中野3、TEL 03-3381- 8422)で7月3日から、劇団・東京パイクリートが中野に実在するカフェを舞台とした公演「佐世保バーカーズ」を行う。
舞台となるのはJR中野駅南口すぐのレンガ坂にある「Ca c'est beau(サセボー)」で、メーンメニューの佐世保バーガーが人気のカフェ。同店1階で起きる災いと取り巻く人物を描いた一夜のコメディー。演者と観客の間で生まれる「空間の共有」と「時間の共有」に狙いを絞ったワンシチュエーション・ノンストップコメディーで、場転暗転なしの100分芝居だ。
同劇団代表の星野祐介さんは「都内で演劇をしている人なら誰もが知っている4つの小型劇場群ポケットスクエア。中野駅からそこに行くまでに必ず曲がるハンバーガー店。それらを組み合わせたら、楽しく面白いものができると思い、構想をし始めた」と話す。「お客さまにとっての『面白い』は、お客さまの頭の中の『想像の広がり』だと思う。この舞台を通じてお客さまが描く『架空の中野の街』を広げていただきたい。お客さまが気軽に観られて、気持ちよく帰れるコメディーを心がけたい」と星野さん。
公演に先立ち、同店ではコラボレーションによるセットサービスも始めている。同公演のチラシ持参で、ほかとの注文に合わせて「ポテトS」と「ミニコーヒー」をサービスする。星野さんから同公演のことを伝えられたサセボー店長の小島洋嗣(ひろつぐ)さんは「最初はびっくりした。シナリオの中心がうちのお店でいいのか、と思ったがうれしかった。その後、星野さんから台本をお預かりしたが、公演を楽しみにしているので目を通していない。パイクリートの看板演目として長く愛される舞台にしてほしい。頑張ってください」とエールを送る。
開演時間は、初日7月3日が19時、4日は14時と19時、5日は19時、6日は14時と19時、7日は14時。チケットは、前売り券=3,000円、当日券=3,200円。同7日まで。