中野区は9月1日、区内対象店舗でキャッシュレス決済サービス「PayPay」と連携したポイント還元キャンペーン「中野区生活応援事業」を10月1日に開始すると発表した。
新型コロナウイルス感染症の影響が長期化する中、急激な物価上昇など生活必需品の高騰が生活を圧迫している状況を踏まえ、区民の生活応援及び地域経済の活性化を図るため「東京都生活応援事業」の補助金を活用し、中野区生活応援事業実施する。中野区の予算はポイント還元分に相当する約6億円で、大手チェーンを除く区内中小規模の店舗で利用できる期間(1回目)と、区内大手チェーンでも利用できる期間(2回目)の2回に分けて実施する。
1回目は10月1日~31日の1か月間で、ポイント還元率は30%。1人当たりのポイント付与額は1決済当たり3,000円を上限とし、期間内の1人当たりの還元総額は6,000円とする。2回目は12月1日~14日の14日間で、ポイント還元率は15%。1人当たりのポイント付与額は1決済当たり1,000円を上限とし、期間内の1人当たりの還元総額は4,000円とする。2回の還元総額は1人当たり1万円となる。
酒井直人中野区長は「長引くコロナ禍で疲弊している地元の店を応援しつつ、物価上昇による家計の圧迫などを少しでも緩和するためにこの企画を実施するので、活用してほしい」と話す。
このほか中野区は、キャッシュレス決済によるポイント還元事業がうまく利用できない可能性のある65歳以上の高齢者に対して、同事業を補完するデジタルデバイド(インターネットやスマートフォンを使える人と使えない人との間に生じる格差)対応を目的とした紙のプレミアム付き商品券の発行事業も来年早々に実施したいとしている。