中野区内全域をカバーする中野経済新聞の2022年年間PV（ページビュー）ランキングは、大和町の「泊まれるアスレチック」の記事が1位となった。

PV2位から、新区立図書館の壁一面の本棚

　ランキングは、今年1月1日から12月15日までの1年間に配信した「ヘッドラインニュース」のPVを集計したもの。10位までのランキングは以下の通り（カッコ内は掲載日）。

1. 中野・大和町に「泊まれるアスレチック」施設　ターザンロープや隠し扉など（4/26）

2. 中野坂上交差点近くに新区立図書館　子どもフロアは声出しOK、飲食スペースも（2/3）

3. 中野駅北口の老舗バー「ブリック」が営業再開　経営者代わるも内外装はそのまま（11/4）

4. 中野サンプラザ、開業50周年でオリジナルグッズ　立体消しゴムガチャやバッグも（8/1）

5. 中野サンプラザを飾る最後の冬イルミネーション点灯　来夏には閉館で（11/22）

6. 「中野チャンフェス」3年ぶりリアル開催へ　沖縄復帰50年、喜納昌吉さんゲストに（6/21）

7. 中野・墓場の画廊に「ウルトラマンA」コーナー　テレビ放映50周年記念で（4/14）

8. アニメとコラボしたスイーツ専門店「あにしゅが」、中野消防署裏手の住宅街に（5/17）

9. 「世界一臭い？スウェーデンのシュールストレミング」開封式　東中野で異文化学ぶ（8/9）

10. 中野駅北口ふれあいロード北近くに「ラーメン箕輪家」　「新生」家系うたい世界目指す（12/2）

　1位は、4月20日に早稲田通り・大和町三丁目交差点近くにオープンした一戸建てのからくり屋敷「Holy Town（ホーリータウン）」の記事。2020年12月に中野区白鷺にオープンし、多くのメディアでも取り上げられた新築戸建てのからくり屋敷「Holy House（ホーリーハウス）」の第2弾として注目を集めた。今回は「アスレチック」を軸にしていて、ファミリーに人気といい、宿泊者と宿泊場所をマッチングさせる「Airbnb（エアビーアンドビー）」サイトには「星100個付けても足りない」「ワクワクが止まらない室内の仕掛けは勿論のこと、清潔な室内、そろえられた備品、どれも大満足」などのレビューが寄せられている。

　2位は、2月1日にオープンした中野区立中野東図書館（中野区中央1）の記事。「こどものへや」「赤ちゃん絵本コーナー」「授乳室」「ティーンズルーム」「YAコーナー」「こどもラウンジ」を設置するなど、7階の「子どもフロア」が特徴の図書館で、注目を集めた。また、オープン100日前に立ち上がった公式ツイッターアカウント「100日後に開館する中野東図書館」で掲載された3フロアにまたがる「吹き抜け本棚」のことがネットで話題となり、テレビのニュース番組などでも多く取り上げられ、アクセス増につながったと考えられる。

　3位は、2020年4月18日にコロナ禍の影響や経営者側の事情などもあり惜しまれながら56年の歴史に幕を下ろしたバー「NAKANOブリック」が約2年半ぶりに復活した記事。経営は変わったが、建物も格安「トリハイ」も健在で、特に年配の利用者が懐かしむ声がネット上に多く寄せられている。

　4位と5位は中野サンプラザ関連の記事。今年開業50周年を迎えつつ、中野駅周辺の再開発に伴い、来夏で閉館が決まっている同施設として50周年記念のカプセルトイと最後のウインターイルミネーションの記事がランクインした。

　6位は、沖縄の祭典「中野チャンプルーフェスタ」が3年ぶりリアル開催の記事。1970（昭和45）年に中野区青少年課の委託による「沖縄郷土の家」が開設されたことから沖縄と中野の関係が始まり、沖縄復帰50年やNHK朝ドラでも注目を集めていたこともありランクインした。7位もイベント関連の記事で、今や中野区内の特撮イベントの聖地ともいえる中野ブロードウェイ3階「墓場の画廊」で開催の「ウルトラマンA」展。イベント関連は9位にランクインした「世界一臭い？スウェーデンのシュールストレミング」の東中野での開封式、おかのうえ公園を全国から訪れた人で埋め尽くしたイベントとなった。他には14位「成人のつどい」、15位「なかの東北応援まつり」、17位「四川フェス」、18位「かせい阿波踊り」などがランクイン。

　飲食店関連の記事で上位にランクインしたのは、8位のアニメとコラボしたスイーツ専門店「あにしゅが」、10位の店主の元気がいい「新生」家系「ラーメン箕輪家」のほか、11位の中野区役所北側に讃岐うどん「オレオレうどん」、12位の中野駅北口ふれあいロードにピザ店「トトト」、13位の中野五差路交差点近くに串揚げ店「お揚がり」、19位の新井「梅照院」近くに竹若幸之助さんの洋食店、20位の薬師あいロードに進化系焼きそば店「一服」がオープンの記事。

　今回のランキングでは、新型コロナウイルスによって停滞していた経済が再び動き出すことを期待させるイベント情報、復活店舗や新店舗情報など、希望にあふれる記事が多くランクインした。中野駅周辺は今後、中野駅西口改札や南北連絡通路、中野サンプラザの建て替え、南口改札周辺、囲町地区などの再開発も控えており、新たな動きが予想される。連続立体交差の工事が進む西武新宿線エリアや、徐々に駅の整備が進む東京メトロ丸の内線エリアなども含め、ナカ経では来年も、中野区内の動向や小さなハッピーニュースをいち早く伝えていきたい。