写真家・渡部さとるさん写真展「da.gasita(だがした)」が3月31日、中野の「ギャラリー冬青」(中野区中央5、TEL 03-3380-7123)で始まる。
渡部さんは1961(昭和36)年、山形県米沢市生まれ。日本大学芸術学部写真学科卒業後、日刊スポーツ新聞社に入社。スポーツ、報道写真に携わった。同社退職後、スタジオモノクロームを設立。フリーランスとしてポートレートを中心に活動し、2006(平成18)年から作家活動を本格的に開始した。2007(平成19)年にはパリにあるケ・ブランリー美術館主催の国際フォトビエンナーレに参加。米国やギリシャでも写真展を開催している。
2004(平成16)年の春から8年間にわたり故郷の山形県米沢市を中心に山形、福島、秋田、青森の4県で撮影した作品を2012(平成24)年、写真集「da.gasita」として冬青社から出版した。「da.gasita」とは米沢の方言で「そうですね」という相づちのことで、渡部さんによると本当は「んだがした」と頭に鼻濁音が入るといい、渡部さんの幼い頃の米沢を思い起こさせる発音だという。
同展では4県での撮影直後にプリントした写真27点を展示する。
開廊時間は11時~19時。日曜・月曜・祝日休廊。4月29日まで。