写真家の故・新山清さんの写真展「Vintage Photographs 1948-1969 畠山直哉によるセレクション」が7月5日、廃業した写真館をリノベーションしたギャラリー&バー「スタジオ35分」(中野区上高田5)で始まった。
新山さんは1911(明治44)年愛媛県生まれの写真家。東京電気専門学校卒業後、理化学研究所に入社。1958(昭和33)年には旭光学に入社し、東京サービスセンター所長に就任。生涯を通し写真家として作品制作に打ち込む。1969(昭和44)年5月逝去。新山さんの写真展に展示する作品のセレクトは、ギャラリー店主の酒航太さんが 芸術選奨文部科学大臣賞や紫綬褒章も受けている著名な写真家の畠山直哉さんに依頼したという。
酒さんは「畠山さんに作品セレクトを依頼した理由はいくつかあるが、自分自身の最大の関心は彼の鋭い思考とまなざしでどのような作品が選ばれ、それらが集合し展示したときにどのような写真性が立ち上がってくるのかという点。200点ほどのビンテージプリントに畠山さんが一枚一枚向き合いながら、セレクトされた17点を展示する。古いものでは75年前(1948年)のプリントから、作家が亡くなる年(1969年)にプリントされたものまで、一人の現代写真家の目で選ばれた新山清のプリントを味わいにきてほしい」と話す。
開催時間は16時~22時。日曜・月曜・火曜休催。要1ドリンクオーダー。7月29日まで。