「東京演劇集団 風」のレパートリー作品上演「なぜヘカベ」が8月25日から5日間、東中野の「レパートリーシアターKAZE」(中野区東中野1)で行われる。
「なぜ ヘカベ」は、1956年にチャウシェスク政権下のルーマニアに生まれ、1987年にフランスに亡命、2009年にはフランス作家協会(SACD)のヨーロッパ賞を受賞した現代作家でマテイ・ビスニユックによる同劇団のための書き下ろし作品。同劇団での初演は2013(平成25)年で、2015(平成27)年に再演している。
同シアターでの作品上演は3年ぶり。葛藤する「ヘカベ」の内面を描くという同作品の構成演出は「母が口にする『進歩』その言葉はひどく嘘っぽく響いていた」「記憶の通り路」などのマテイ・ビスニユック作品を手がけてきた江原早哉香さん。芸術監督は浅野佳成さんが務める。
出演は、ヘカベ役の辻由美子さんをはじめ、緒方一則さん、白根有子さん、栗山友彦さん、渋谷愛さん、柳瀬太一さん、柴崎美納さん、稲葉礼恵さん、中村滋さん、白石圭司さん、佐藤勇太さん、蒲原智城さん、佐野準さん、石岡和総さん、西垣耕造さん、酒井宗親さん、工藤順子さん、保角淳子さん、仲村三千代さん、清水菜穂子さん、倉八ほなみさん、小島祐美さん、亀澤美未さん、賀來俊一郎さん、水流かなこさん。
同劇場は同集団が1999(平成11)年に建設した自前の劇場。同劇団は繰り返し同じ演目の上演を重ね、観客との対話の中で質の高い舞台を育てていくことを目的として、「レパートリーシステムの劇場」を掲げている。
平日は19時開演、土曜・日曜は14時開演。料金は、大人(当日券)=4,000円、学生=3,300円、小中高生=2,000円。8月29日まで。