本田誠さんの個展「朝食、崖」が10月25日、廃業した写真館をリノベーションしたギャラリー&バー「スタジオ35分」(中野区上高田5)で始まった。
本田さんは1972(昭和47)年生まれ。1999(平成11)年、東京芸術大学大学院美術研究科修了。ギャラリー店主の酒航太さんによると、「人物、風景、動物など、独自な空気感の捉え方で具象、抽象にとらわれずに油絵具を使用し制作しているアーティスト」だという。個展やグループ展活動のほか、画集「PLANETARIUM」なども出している。
酒さんは「今回の展示作品は1999年から2004年までに描かれた作品で、画家としてのキャリアの中でも初期の作品。油彩で描かれたキャンバスの中にポツンと写真を貼るスタイルは、この時期の作品の一つの特徴で、夢とも現実とも言えぬ空気が画面全体に漂っている。この時期には多数の作品があるが、半数ほどの作品は販売されたか、または本人でもどこに消えたのか分からない作品もあり、今回の展示では現在残っている中から作家と共に選んだ作品群となる。これらが皆さまにどのように響くのかを楽しみ」と話す。
開催時間は16時~22時。日曜・月曜・火曜休催。要1ドリンクオーダー。11月8日まで。