中野区内全域をカバーする中野経済新聞の2023年年間PV（ページビュー）ランキングは、閉館直前の中野サンプラザ（中野区中野4）で2カ月間開催した「さよなら中野サンプラザ音楽祭」の記事が1位となった。

PV2位から、青森ねぶた

　ランキングは、今年1月1日から12月14日までの1年間に配信した「ヘッドラインニュース」のPVを集計したもの。10位までのランキングは以下の通り（カッコ内は掲載日）。

1. 50年の歴史に幕を下ろす中野サンプラザで「さよなら中野サンプラザ音楽祭」（2/3）

2. 中野区役所周辺で「なかの東北絆まつり」　東北グルメや青森ねぶたも（10/12）

3. 中野四季の森公園イベントエリアで「やきいもフェス」　焼き芋グルメ一堂に（11/6）

4. 中野区立平和の森公園で「音と光のフェスティバル」　花火300発打ち上げ（11/15）

5. 都立家政に「泊まれる遊び場」施設　子どもの秘密基地コンセプトに地域活性化も（3/14）

6. 新中野駅近くに洋菓子店「プレファレンス」　ケーキやプリン、焼き菓子売りに（7/11）

7. 中野五差路交差点近くに「邦ちゃんラーメン」　「中華そば」「もり中華」売りに（3/27）

8. 中野四季の森公園で「中野にぎわいフェスタ」　中野の飲食店・団体らが集結（10/23）

9. 中野サンプラザ前広場で「オータムフェス」　初開催は北海道の「食」中心に（10/3）

10. 観光協会が中野区全域「つけ麺マップ」　つけ麺発祥の地として80店を掲載（6/19）

　1位は、7月2日に50年の歴史に幕を下ろした中野サンプラザの閉館直前の中野サンプラザで5月1日から約2カ月間開催した「さよなら中野サンプラザ音楽祭」の記事。閉館日当日の夜、正面玄関前に集まって「ありがとうサンプラザ！」と泣きながら叫んでいたファンたちが印象的だった。来年から取り壊しが決まっている中で、今もなお玄関前で記念撮影している人が後を絶たない。中野サンプラザ関連では、9位に同施設の前広場で開催した「オータムフェス」がランクインしたほか、24位には漫画カフェ「サイバック中野サンプラザ店」の閉店感謝祭、26位には中野サンプラザボウルの閉館キャンペーンがランクインした。

　2位は、「東北復興大祭典なかの」「東北復興応援展なかの」「なかの東北応援まつり」と名前を変え、今年12回目の開催を迎えた「なかの東北絆まつり」の記事。メインイベントの「青森ねぶた」運行では、「秋田竿燈（かんとう）まつり」「盛岡さんさ踊り」「山形花笠まつり」「仙台すずめ踊り」「福島わらじまつり」「黒石よされ」も披露され、多くの観客が沿道に集まってにぎわいを見せていた。

　3位にランクインしたのは「やきいもフェス」、8位の「中野にぎわいフェスタ」、12位の「羊フェスタ」、13位の田村市キッチンカーフェス「うんめぇFES」、16位のアイスクリーム博覧会「あいぱく」、28位の「四川フェス」など、中野四季の森公園や中野セントラルパークでの「食」に関するイベントが上位にランクインした。

　4位の平和の森公園で「音と光のフェスティバル」、11位の「なべよこ夏まつり」、18位の「桃園商店街でハロウィーン」、22位の「川島商店街夜店市」、29位の沼袋小学校跡のプールを活用した釣り堀「ぬまぼり」など、復活した地域行事や恒例行事の記事がランクインした。

　5位は都立家政の遊べる宿泊施設「Tokyo Kids Castle」、6位の新中野駅近くの洋菓子店「プレファレンス」、7位の中野五差路交差点近く「邦ちゃんラーメン」、14位の松が丘スイーツ＆バー「プリンが好きすぎて」、17位の中野マルイ裏にできた青い「エンタメビル」、20位の桃園エリアに「トリコカレー」、25位の中野坂上「バーニングヌードル東京」など、新施設や新店舗が上位にランクインした。

　10位には中野駅構内や中野区役所などのカタログラックなどで配布を始めた「中野つけ麺MAP」完成の記事。大勝軒が「つけ麺発祥の地」であることから、「つけ麺」限定で50人以上のボランティアが中野区全域の「つけ麺」提供店を取材し、80店舗が参加したマップが完成した。それを契機に、酒井直人中野区長が音頭を取り、「日本つけ麺学会」が発足。酒井区長が初代会長に就任し、11月15日には設立総会も開かれた。

　今回のランキングでは、閉館した中野サンプラザ関連の記事が上位にランクインし、日本全国からの注目度も高かったことがうかがえる。またイベント情報や新店情報など、停滞していた経済が再び動き出すことを期待させる記事が多くランクインした。

　中野駅周辺は今後、中野駅西口改札や南北連絡通路、中野サンプラザの建て替え、南口改札周辺、囲町地区などの再開発も控えており、新たな街の動きが予想される。連続立体交差の工事が進む西武新宿線エリアや、徐々に駅の整備が進む東京メトロ丸の内線エリアなども含め、ナカ経では来年も、中野区内の動向や小さなハッピーニュースをいち早く伝えていきたい。