「不登校ゼロ」「全ての子どもに居場所がある」学校を目指す実在の公立小学校「大空小学校」(大阪市住吉区)を舞台としたドキュメンタリー映画「みんなの学校」の元校長・木村泰子さんの講演会が2月12日、中野区産業振興センター(中野区中野2)で開催される。
(関連フォト)映画「みんなの学校」元校長の木村泰子さん講演会ポスター
「自分がされて嫌なことは人にしない」という一つしかない校則を持つ大空小学校には、大阪中から「学校に通えない」「学校に居場所がない」子どもたちが転校してくるという。隙あらば教室から脱走する子どももいるといい、「出たで、追っかけや!」と教師たちの連携プレーで教室へ連れ戻されると、子どもたちが黙って席を立ち、周りを扇形に囲んで「さぁ、聞くよ」という目で体育座り。脱走した生徒が照れ隠しにとがったことを言っても「今の反対言葉やねん」と教室の子どもたちは笑顔に。「周りが変わると、その子の居場所ができる」という。木村さんは同校の初代校長を務めた。
当日は、「子どもたちがわくわくする学校って、どうしたらできる?」をテーマに、木村さんの実体験や考え方などを話すとともに、事前に募集した子どもたちの声を題材に、どのように実現するのかなども考えるという。進行は「みんなの学校@中野」の韮澤進さんが務める。
開催時間は13時30分~16時。参加費は500円。定員は90人。ウェブサイトなどで申し込みを受け付ける。