国内外を代表する写真家の風景を中心とした写真展「光の術 観察そして目撃」が6月10日、東京工芸大学(中野区本町2)芸術情報館(5号館)2階「写大ギャラリー」で始まる。
(関連フォト)エルンスト・ハース作品「ザ・クリエイション」(ナイロビ、1970年)
同展では収蔵されている写大ギャラリー・コレクションから、アンセル・アダムス、カイ・ブレマー、クリストファー・バーケット、エルンスト・ハース、マイケル・ケンナ、ポール・ストランドら著名な外国人写真家のほか、談社出版文化賞・文部科学大臣賞・経済産業大臣賞・日本映画テレビ技術協会撮影技術賞などの受賞歴のある広川泰士さん、ニューヨーク・メトロポリタン美術館をはじめ米国を中心に多くの美術館に作品が収蔵されている井津建郎さんらのカラーとモノクロ写真作品約50点を展示する。企画構成は同大芸術学部写真学科の勝倉崚太准教授が行った。
勝倉准教授は「スマートフォンやSNSの普及により、写真を撮る人は著しく増加。それに伴い、写真はさらに、シャッターを押せば誰にでも簡単に撮ることができる、誰が撮っても同じと思われているように感じる。確かにシャッターを押せば写真は写る。しかし、その人にしか撮ることができない写真も、まさしく存在する。当展では、独自の視点と技術で作り上げた風景写真の傑作をご覧いただければ」とコメントを寄せる。
開館時間は10時~19時。入場無料。木曜・日曜・祝日休館。8月7日まで。