ドキュメンタリー映画「江里はみんなと生きていく」の上映が10月26日、映画館「ポレポレ東中野」(中野区東中野4)で始まる。
同作品は、生まれも育ちも千葉県浦安市で、重い障害を持ちつつも、おしゃれと絵を描くのが大好きな西田江里さんと母、ケアスタッフの葛藤や成長を12年間追ったドキュメンタリー映画。江里さんは24時間365日の介助が必要で、気管切開して人工呼吸器を装着するか否かの選択を迫られたり、母から自立してひとり暮らしを始めたりする。楽しい暮らしぶりだけではなく、医療的ケアが必要になっていく不安や葛藤も映し出している。新米だったケアスタッフも成長し、結婚・出産という人生の転機にも立ち会うなど、一人一人のいくつもの人生の局面を温かいまなざしで映像にとどめ、その営みに生きる希望を見いだしたドキュメンタリー。
監督は、フィリピン人女性との結婚生活を自ら記録し、第34回日本映画監督協会新人賞を受賞したデビュー作「妻はフィリピーナ」(1994年)、重度の身体障害者とその恋人・友人を取り巻く愛と友情を描いた「もっこす元気な愛」(2005年)の寺田靖範さん。同作品は寺田監督の19年ぶりの作品となる。語りは西田良枝さん、音楽は飯田俊明さん、撮影は水戸孝造さん、題字は八田芝翠さん、プロデューサーは島田隆一さん・二見幸さんが担当した。
上映時間などは同館ウェブサイトで確認できる。