映画や映像制作を手がける「SHU PRODUCTION(シュープロダクション)」(中野区中野2)は10月9日、7人組のアイドルグループ「このアイドルはフィクションです。」(通称=アイフィク)を結成したことを発表した。
(関連フォト)映画監督としても活動する「SHU PRODUCTION」の前田柊社長
2021年に社長の前田柊さんが設立し、映画やPVを中心としたコンテンツクリエーティブ事業を手がける同社。前田さんが脚本・監督を務めた映画「悪意」は、ロンドングローバルアワーズでベストドラマ賞を受賞し、メディアなどでも注目を集めた。ドラマ性の強いアイドルMVを手がけることも多く、今回、同社は芸能事業を立ち上げ、「新しい中野サンプラザシティ(仮称)の大ホールでコンサートを行う」ことを目的に昨年からオーディションを行い、今年8月にメンバーが確定した。同社ではクリエーティブは前田さん、プロデューサーは山口宇彦さん、チーフマネジャーは齋藤優貴さんが務める。
アイフィクのコンセプトは「物語系アイドル」で、「共創の物語」「成長の物語」「劇場の物語」の3つの物語を通して世界観を作り出していき、「ファンと共に物語を作りたい」という思いから公式ファンネームは「エディター(=編集者)」になっているという。メンバーは、雪野純さん、沢村優奈さん、糸川ひなさん、新田夏奈子さん、大江璃奈さん、藤野まいはさん、恋原かなたさんの7人。デビューシングル「偽りのソサエティ」は、作詞は前田さん、作曲は「サイレントマジョリティー」「不協和音」を手がけた作曲家ユニット「バグベア」、振り付けは乃木坂46やSKE48などを手がける松岡篤志さんが担当している。
前田さんは「映像制作会社が運営することで、クリエーティブのクオリティーと世界観、そして圧倒的なコンテンツ制作量で、唯一無二のアイドルを目指す。昨年閉館したアイドルコンサートの聖地・中野サンプラザが、きっと数年後には新しいホールも完成して復活するので、まずはその場所でコンサートができることを目標に活動していく。中野はアニメやエンタメカルチャーの街でもあり、中野区のシンボルとなっていけるよう頑張るので、ぜひ応援してほしい」と話す。
デビュー曲の配信は10月12日に始まり、デビューイベントは10月20日、「Spotify O-nest」(渋谷区)でのライブを予定している。