中野駅北口暫定広場(中野区中野4)で11月2日・3日、アイヌと沖縄の踊りの祭典「チャランケ祭」が開催される。主催はチャランケ祭実行委員会。
同イベントは「祭りは天と地を継ぐ、踊りは人と宇宙を継ぐ」をコンセプトとし、今年で20回目を迎える。アイヌと沖縄人が東京で出会ったことがきっかけとなり、1994 年から中野駅北口広場で、昨年からは中野駅北口暫定広場に会場を移して開催している歌と踊りの祭典で、人と人とが触れ合い、交流を深めることを目的としている。
「カムイノミ」というアイヌの儀式から始まり、「旗あげ」という沖縄の伝統儀式のもとで2日間、歌と踊りが繰り広げられる。それぞれの民俗芸能とともに、アイヌ料理や沖縄料理などの屋台、木彫りや刺しゅうなどの文化交流コーナー、歴史を学ぶブースなどを用意する。
イベントの名称である「チャランケ」は、アイヌの言葉で「とことん話し合うこと」を意味する「ちゃらんけ」と、沖縄の言葉で「消えんなよー」という意味の「ちゃーらんけ」が似ていることから、付けられたという。
実行委員長の沖隆寿(たかとし)さんは「アイヌと沖縄、それぞれ日本の端に位置する民族を中心に世界や日本各地の民俗芸能団体が、歌と踊りを通じてお互いの文化や考えを共有し、理解し合ってきたイベントも今年で20回目の節目となる。このイベントを通じて、いろんな人たちが交じり合い、触れ合って、お互いのルーツを確かめ合うことで共有する『本気の遊び』を発信していきたい」と意気込みを話す。
開催時間は12時~(3日は10時~)。入場無料。雨天決行。