第65代横綱・貴乃花光司さんが部屋を構える「貴乃花部屋」(中野区本町3)で4月26日、「貴乃花の相撲教室」が開催された。
同教室は、2012年より森永製菓(港区)が東日本大震災の被災地への支援などを含め「日本の子どもたちの未来を応援する」ために取り組んでいる「エンゼルのつばさプロジェクト」活動の一環。抽選で選ばれた親子25組50人を招待し、日本相撲協会理事・総合企画部長などを務める貴乃花親方を講師として「仲間と共に汗を流し夢にぶつかっていくことの大切さを、子どもたちに楽しく分かりやすく知ってもらう」ことを目的とする。
おかみの花田景子さんあいさつの後、貴乃花部屋の貴斗志さん、貴輝鳳さん、貴翔馬さん、貴天秀さん、双子の貴源治さん・貴公俊さんらが稽古場に姿をあらわし、はだしになった子どもたちは「しこ踏み」「かまえ」などを学んだ。貴乃花親方、元小結隆三杉の常盤山親方が見守る中、勝負する前と後でのあいさつの練習をし、実際に土俵で力士と相撲を取った。子どもたちは力士に担がれたり、回されたりしながらも、終始笑顔で楽しく相撲を体験した。参加した子どものひとりは、「おすもうさんってめちゃ大きいし強かった。もっと強くなりたいと思った」と話した。
12時ごろには土俵での稽古を終え、足を洗った後、参加者はちゃんこを試食会した。教室終了後に貴乃花親方は「どんなスポーツでもまずは楽しむことが大切。今日の稽古体験で、体を動かすって楽しい、素足が気持ちいいと思ってもらえたらうれしい」と話した。「子どもたちを見ていて、懐かしく思った」とも。