東中野のパスタ専門店「Hinata-bocco(ヒナタボッコ)」(中野区東中野4、TEL 03-3371-5393)が8月10日、閉店する。
同店は14年前に開業し、現在店主の北田清さんが当時のオーナーから店を任されて約10年がたつ。北田さんが店主となってからは、モチモチして歯応えのあるセモリナ粉100パーセントの生パスタ麺を売りに、女性1人からファミリーやカップル、年配の人もホッとできる、地域密着型の店づくりを目指してきたという。
閉店の理由は「経済的な都合」。「素材や味にこだわり続けることがシェフである自分の信条。毎日のように足を運んでくれるお客さん、親子2世代で来てくれるファンのために何とかここまで続けてきたが、力が尽きてしまった。この場所は居心地がよく、移転などは考えたくなかったが、経営者として未熟なため苦渋の決断をせざるを得なかった」と反省する。
北田さんは「あと約1カ月、常連さんにも懐かしい人にも、まだヒナタボッコのパスタを食べたことのない人にも精いっぱいおもてなししたい。そして自分の作ったパスタを皆さんの記憶に残してもらえるよう、最後の力を振り絞って頑張りたい」と話した。「また一から出直すつもり。いつになるかは分からないが、地元である中野にまたオーナーシェフとしていつか戻ってくることができたら」とも。
営業時間は、ランチ=11時30分~14時30分、ディナー=18時~24時(土曜・日曜は22時まで、以上ラストオーダー)。月曜定休。閉店までの1カ月間、複数のイベントを計画している。