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中野駅125年で貸切記念列車運行へ-「オール中野」テーマに、車両ごとにコンセプト

記念列車は6両編成の485系「宴(うたげ)」という和式電車

記念列車は6両編成の485系「宴(うたげ)」という和式電車

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 「オール中野」をコンセプトとした貸切お座敷列車が11月16日、中野駅と勝沼ぶどう郷駅間で1度きりの運行を行う。主催はJR中野駅。

列車のヘッドマークには「JR中野駅開業125周年」がセットされる

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 同イベントは、JR中野駅開業125周年記念として企画された貸切お座敷列車の旅で、中野区内の経済団体関係者、企業関係者、教育関係者、行政、区議などとその家族ら130人が参加し、同区内の地域発展を推進するための横の連携を図りながら「五年先の中野」を参加者全員で考えようというもの。JR中野駅と、東京商工会議所中野支部・中野法人会・中野工業産業協会など経済8団体が協力して実現した。

 使用される記念列車は、6両編成の485系「宴(うたげ)」という和式電車で、列車には「JR中野駅開業125周年」という記念ヘッドマークがセットされる予定。目的地は中野区が里まち連携を実施している山梨県甲州市にある「ぶどうの丘」で、現地では温泉やバーベキュー、甲州ワイン試飲会などが計画されている。

 全6両のうち4両にはそれぞれテーマが設けられていて、ICT産業推進の中野区産業振興拠点「ICTCO(イクトコ)」、中野のオリジナルコンテンツを世界へ発信する「COOL中野」、中野のイベント情報総合提供サービス「ナカマニ」など中野に新しく生まれた施設や団体、ネットサービスを紹介しながら、中野区観光協会などの既存団体とどのような連携を図るかを考える1車両、中野の飲食品メーカーや飲食店などの経営者を中心とした「中野商人のもの作り・客づくり・資金づくり」を考える1車両。「世界に向けてどんな街にしたいか?」など街のイメージ・デザインを地域活性から考える1車両。中野の女性リーダーとその予備軍が集い、これからの女性リーダーのあり方や、中野がどのような街になって欲しいかなどを自由に語り合える女性中心の1車両となる予定。そのほか2つの車両は家族専用車両となる。

 復路では同区内在住の講談師・神田山緑さんの声掛けにより、古典芸能の若手や師匠連が参加予定。女流講談師の田辺銀冶さん、落語家の瀧川鯉八さん、浪曲師の玉川太福さん・玉川みね子さん、江戸太神楽の菊仙さんが、それぞれ車両を移動しながら演目を披露するという。山緑さんは「このような列車公演は初めて。中野の人たちは考えることがおもしろい!と感じてこのイベントに賛同した」という。

 同イベントの事務局責任者である藤原秋一さんは「このイベントはJR中野駅飯塚晃駅長と中野区内の経済団体が一致団結して実現したもの。中野のことが大好きで、将来の中野を心からよくしたいと強く思っている経営者の人や行政の人、日ごろからボランティアなどで中野をより元気に魅力的な街にしたいと活動されている団体メンバーなどにご乗車いただき、まずは知り合う・語り合う楽しさを味わっていただければ」と参加者増を期待する。申し込みは11月7日までで、同実行委員会から同区内経済団体に配布している所定用紙に必要事項記載の上、提出する形だが、参加資格などは同実行委員会に問い合わせが必要(TEL 090-3008-4991)。当日は中野駅の職員も飯塚駅長含め10人体制で乗車し「おもてなし」に努めるという。

 また当日11時から出発前の12時までは、乗車イベントとは別のイベントとして、鉄道好きな人たちのための「記念ヘッドマーク付き『JR中野駅開業125周年イベント列車撮影会』(乗車不可、ホーム上からの撮影のみ)」を開催、1日駅長として中野区観光大使の杏野はるなさんも撮影会などに参加する予定。

 なお、復路の列車は20時19分にJR中野駅に到着する。

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