中野・新井薬師梅照院(中野区新井5)を中心とした新井・上高田エリアで現在、「とおりゃんせ あらい」を開催している。主催は新井薬師駅商店会など近隣5商店街。
同イベントのコンセプトは「文明開化の音が鳴る」。新井薬師「梅照院」や近隣商店街で毎週末に人力車での名所案内、ちんどん屋のパレード、講談師による講談など、明治・大正・昭和を思わせるさまざまなイベントを開催するほか、通行手形(=ガイドブック)を見せて買い物をすると新井にちなんだお宝がもらえる「ビンゴラリー」、エリアに100台用意されたiPadでの来店ポイントラリーも行う。
初日となった11月3日には、神田山緑さんの講談、抽選で選ばれた人だけが体験できる人力車の運行などが行われた。同日15時から同院「大悲殿」で行われた同イベントオープニングセレモニー後のスペシャルライブでは、のまど舎による「ちんどんスペシャルライブ」も実施。初日の一番手に人力車に乗ったラテルさん夫妻は、「息子が住む中野にフランスから来たが、素晴らしい街で安心した。日本滞在中のスペシャルな思い出になった」と話した。
11月9日の「なかび」にはトークショー、ライブ、東北物産市や各種露店、最近では「中野の激安王」と呼ばれる土橋商店も登場するほか、「福島いわきの中学生×留学生」座談会、「東京カンカンリズム×ちんどん屋『のまど舎』スペシャルライブ」を展開。11月23日の「千秋楽」には「アイシッリュ楽団×ちんどん屋『のまど舎』スペシャルコラボ」、矢野忠さんライブ、ラリーの大抽選会も行われ、18時30分からは同院にてフィナーレイベントを実施予定。
同イベント実行委員の藤井聡さんは「さわやかな秋空の下で、ちんどん楽団の音色と人力車の車夫の威勢のよい掛け声とともに、iPadやビンゴラリーの参加者が楽しそうに商店街をめぐっていた。初日、メーン会場の梅照院ではお年よりから子どもまでが、講談やちんどんライブを嬉しそうに、そして懐かしそうに一緒に口ずさんでいる姿がとても印象的だった。このイベントを通じて、たくさん商店街の人たちと触れ合い、楽しんで、もっともっと新井の街を好きになってほしい」と参加を呼び掛ける。
今月23日まで。