![海外で直接買い付けたフェルトのフェアトレード商品と鈴木さん](https://images.keizai.biz/nakano_keizai/headline/1417042357_photo.jpg)
中野・薬師あいロードに11月15日、世界のフェアトレード商品を扱う服飾雑貨「PortPorto(ポートポルト)」(中野区新井1、TEL 03-5942-4883)がオープンした。
店内には商品だけでなく作った人の写真や思いなどを表示している
同店は「日本の素晴らしいものを世界へ」を目標に、元東京都職員の鈴木令子さんが手掛ける同店。発展途上国支援の原材料を使って服飾雑貨などをデザインする企業や個人に興味を持ち、応援したいと思っていたことがきっかけで、地元の中野区内に出店した。
取り扱う商品は、世界各国の作家やデザイナーが作る商品、フェアトレード商品、日本製にこだわった企業が作る商品が中心。ウガンダやパキスタンの紙を使ったビーズのアクセサリー、ブラジル国内の空き缶のプルトップを使った携帯電話ケース、ポーランドやウクライナのデザイナーが作ったフェルト商品、そのほかカナダ、アメリカ、ネパール、グアテマラなどの服飾雑貨商品など。
鈴木さんは「フェアトレードを扱おうと思ったのは、パキスタンのペーパービーズがきっかけ。日本の女性が外国の地でがんばっている姿を見て、応援したいと思ったから。ただ、フェアトレード商品だけではなく、物作りをしている人、日本製のものを応援したい」と話した。
商品陳列の特徴としては、デザイナーの写真、デザイナーの思いなどをカードにして掲示していること。「各国の見本市に行ったり、ネットで素晴らしい商品を見つけたりした場合は、デザイナーの商品に対する思いなどを聞いた上で交渉し、買い付けている」という。
「ネットでは日本の作家の商品を売るウェブサイトがたくさんあるが、この場所では海外の商品も直接手にとって見ることができるのがポイント。そして、海外商品の色づかいの違い等を見て、日本の作家にさまざまな刺激を感じてほしい。最終的な目標は日本のよいものを海外に発信すること」と鈴木さん。
営業時間は10時30分~19時30分。火曜定休。