中野サンプラザホール（中野区中野4）で1月12日、「中野区成人のつどい」が開かれた。

（関連フォト）区長対談テーマを決める模擬投票に参加した新成人と選挙マスコット

　この日、中野区で成人を迎えたのは2759人で、同会場の成人式に参加したのは約1300人。13時30分に開会し、新成人である代居優奈さん、清田彩愛さん、田中瑞紀さん、本多理さん、荻野悟さん、香西聖さんの6人で構成された実行委員会が登壇し、「この成人式を機に、二十歳という節目、これからの自分、新しい自分がどう成長するのかを考えてみてはいかがでしょうか」とあいさつを述べ、開催宣言を行った。

　第1部では国歌斉唱後、田中大輔中野区長らが祝辞を述べた。田中区長は「地域社会や、あるいは国、自分が所属している共同体というものをしっかりと大切にする、お互いに守り合う気持ちを持つことが大切。中野という地域も、日本という国も、一つのまとまり、ある意味運命共同体のようなもの。自分が属している社会、それを自分が担っていくという自覚と責任感、決意を、この新成人の日に胸に刻んでいただきたい」と新成人に対してメッセージを送ったほか、伊東しんじ中野区議会議長も壇上であいさつした。

　第2部では、中野打越太鼓による和太鼓の演奏後、式典前に約200人が参加した模擬投票で決まった「中野を盛りあげよう！」をテーマとした区長と新成人実行委員会のメンバーとの対談が行われ、司会はNPO法人「YouthCreate」の原田謙介代表が務めた。実行委員からは「中野駅周辺は南北で分断されているような気がするが、どのように考えているか」「東京オリンピックに向け、中野はどのような動きをするのか」などの質問が飛び出し、田中区長は「中野駅西口改札の設置」「中野区庁舎と中野サンプラザを統合した複合施設企画」などの話を交えながら回答した。

　一輪車クラブ「ミルキーズ」のパフォーマンスでは、映画「アナと雪の女王」の曲に合わせた演技を披露し、会場からは何度も歓声や拍手が起こっていた。新成人の一人は「正直、この成人式の中で一番感動した。きっと自分の記憶に刻み込まれた」と話していた。

　2部の最後を飾ったのは、中野区出身の「しょこたん」こと中川翔子さんからのビデオレター。式当日まで出演者が明かされていなかったため、実行委員からその名前が紹介されると会場からは拍手が起きた。「ずっと中野区という大好きな街で育って、この場所で成人式をした。成人式があって、小学校時代の友達と会ったことで今の自分があるし、人生をメキメキワクワク楽しんでいる」「平成生まれの君たちが未来の地球を救っていく、支えていくと思う。かっこいい大人にみんなでなりましょうね」「これからの未来、輝いてください。そしてすてきな大人になってください。中野で出会ったら気軽に声をかけてください」と、約4分間のビデオメッセージを送った。

　閉会後、新成人は中野サンプラザ13階に移動し、新成人有志らが同区内の事業者や経済団体と企画した懇親会「Nakanao-high」に参加し、立食パーティーや抽選会、無料写真撮影会などを楽しんだ。中野フットサルクラブや中野区のゆるキャラ「さぎプー」「なっこい」なども駆け付け、新成人を祝った。