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中野・白鷺の商店街にシャッターアート-落書き一蹴、地域活性化につながる一歩

すでに完成しているシャッターアートのひとつ

すでに完成しているシャッターアートのひとつ

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 西武新宿線鷺ノ宮駅南口から徒歩5分、中野区と杉並区との区境にある商店街「白鷺商栄会」が現在、落書き撲滅シャッターアートを進めている。

商店街はこのような落書きに日々悩まされている(現在)

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 日ごろから商店や民家のシャッター、駐車場、家屋などへの落書きに悩まされていた同エリア。落書きを消してもまた描かれてしまうので、白鷺商栄会の塩澤清俊会長を中心に昨年秋ごろから対策を考えていたが、ある美大生と出会い、「落書きされているシャッターを自分たちのアートで埋め尽くし、落書きを撲滅しよう」と意気投合したという。昨年末には塩澤会長の音頭で、武蔵野美術大学の学生を中心に多摩美術大学の生徒らも加わり、商店街と22人の学生ボランティアで構成される「落書きされているシャッターをアートに変える」プロジェクトが始まった。

 ボランティア学生は、それぞれ自分の描きたいアートの構図を考え、落書きに悩む商店や事業者らと打ち合わせを行い、シャッターに描くデザインを決定した。中には、構図を一緒に考えたいという店舗も現れたため、デザインに店舗の意思が入っているものもあるほか、2店舗のシャッターはトリックアートになるという。トリックアートを担当する学生は、「シャッターに絵を描くのは初めてなので楽しんでいる。でこぼこしたところでもトリックアートになるようしっかり仕上げたい」と話す。

 絵が描かれるのは14店舗、全部で25枚のシャッター。「このシャッターアートで落書きを一蹴し、さらには商店街の活性化につなげられたらうれしい。シャッターは昼間はしまわれているので、どの店舗がどのようなシャッターアートになっているのかなどをパンフレットにして、見に来た人が昼も夜も楽しめるよう工夫する」と意欲を見せる。「落書きをされていない店舗の参加も決まった。シャッターアートを通して、白鷺は特徴のある商店街に生まれ変わる」とも。

 1月末ごろには全ての落書きされているシャッターがアートとして生まれ変わる予定。ペンキなどの画材道具は商店街が負担する。

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