中野サンプラザ（中野区中野4）で2月8日、昨年8月2日に活動停止宣言をした「Berryz工房」に中野区から感謝状が授与された。

（関連フォト）ファン1400人をバックに記念撮影

　授与式はファン限定「完熟Berryz工房 The Final Comletion Box」発売イベント16時の回の最後に行われた。最終演目披露後、ステージ上に「Berryz工房」メンバーと田中大輔中野区長が登場、「Berryz工房の皆さんが、この中野サンプラザで本当に素晴らしいレジェンドを10年間築き上げてくれたこと、このことに区民を代表して感謝したいと思う。次のステージへ、もっともっと大きく活躍してくれることを願っている」と述べ、感謝状を手渡した。

　感謝状の内容は以下。「Berryz工房様　あなたがたは音楽・芸能活動を通して文化の向上に寄与されるとともに、中野サンプラザを聖地として多数のコンサートを開催したことにより、中野区のPRに貢献されました。よってその功績をたたえ、深く感謝の意を表します。　平成二十七年二月八日　中野区長　田中大輔」。中野区として芸能関連で感謝状を贈るのは直近10年間で2組目、女性アイドルグループへは今回が初となる。

　感謝状を受け取ったリーダーの清水佐紀さんは「本当に、こんなにすてきな感謝状を頂き、ありがとうございます。わたしたちBerryz工房は約11年前に中野サンプラザで誕生して、3月3日に活動停止を発表した日もこのステージでした。中野にお世話になっていたが、まさか感謝状を頂けるなんて全く想像もしていませんでした。11年活動していて良かった」と感想を述べたほか、嗣永桃子さんは「ここは聖地。大先輩の中澤裕子さんにこの場所で怒られたのも、いい思い出」と話した。その後、観客席を背にして記念撮影を行った。

　今回の感謝状授与式開催の経緯は、「無期限活動停止」を直接コンサート会場で聞いた区内のファンらが中野区に対して「中野サンプラザで卒業式をしてあげたい」という申し入れがあったことから始まった。連絡を受けた中野区広報課長の酒井直人さんが田中区長と相談し、「Berryz工房」の所属するアップフロントプロモーション（港区）との話し合いの結果、実現した。酒井さんは「ファンの小島正之さんから相談されたとき正直驚いたが、ファンの熱意や中野区への貢献度や地域活性の観点から、中野区としても実現したいと考えた結果、感謝状という形で実現できた」と話す。

　2004年1月14日に中野サンプラザで開催されたハロー！プロジェクトファンクラブ限定イベントで誕生した「Berryz工房」は、2004年3月3日「あなたなしでは生きてゆけない」でメジャーデビュー。単独公演は200回を超える人気の個性派アイドルグループだったが、昨年8月2日に中野サンプラザ開催された「Hello！Project 2014 SUMMER ～KOREZO！～」公演で「2015年春で無期限活動停止」と発表し、ファンを驚かせた。今年3月3日の武道館コンサートで活動が停止する。