西武新宿線野方駅(中野区野方6)周辺で現在、「ジョーク張り紙」を店頭などに張り出すイベント「エイプリルフールde街おこし」が開催されている。
「エイプリルフールにクスッと笑えるジョークの張り紙で、街を楽しく活性化する」をコンセプトとした同イベント。3月17日に野方商店街振興組合とNPO法人ストリートデザイン研究機構との共同で近隣住民や一般参加者によるアイデア出しイベントを行い、今回新たに考えたジョークを統一フォーマットの紙に書いて掲出した。ジョーク張り紙は、参加店舗など45カ所で展開する。
「榎本ガラス店」は店頭の割れた鏡に「本日、ガラス・鏡割り放題」、「すっぴん酒場」は「本日は化粧します」、「中島屋精肉店」は「メス牛一頭飼ってます、豚一頭飼ってます」、「つまみとおそうざい ゆうかり」は「あつあつの生ビールあります」、「手打ちそば 藤二郎」は「当店使用の粉は、なぜか末端価格で入手中!食べると変な元気がでちゃいます…」など、本当かジョークか分からないものから、「ファッションハウス ウェルカム」は「宇宙服仕入れました」、「オガワ薬局」は「不老長寿の薬、入荷しました」、「美容室ワタベ」は「ぼくは世界に2番目に金持ちですけど」など明らかにうそとわかるもの、「野方 笑い地蔵尊」は「本日スマイルはお休み」などのほほ笑ましいものまで、趣向を凝らしたさまざまな張り紙が通行人の目を楽しませている。
イベント初日の4月1日には、各メディアが取材に訪れ、街の人や店主にインタビューするなど活気にあふれていた。野方商店街振興組合代表理事の榎本雅則さんは「思い切って実施してみたイベント。張り紙がある場所を探し回ってくれるだけで、野方の新しい発見があると思う。短期間で、しかも費用はほとんどかかっていないという意味でもすごいイベント。メディアでは扱えないと思われる『きわどい』内容の張り紙もあるので、ぜひ現地で見てほしい」と呼び掛ける。
4月5日まで。