中野ブロードウェイ(中野区中野5)4階のアートギャラリー「Gallery リトルハイ」で4月29日から、台湾の人気イラストレーター蚩尤(しゆう)さんの個展「制服至上・制服至上2-台湾女子高生制服選-」が始まる。
蚩尤さんは「漫画界のカンヌ」といわれるフランス・アングレーム国際漫画祭にも招かれるなど、繊細かつ独特のタッチと耽美(たんび)的かつ多彩な画風で人気の、台湾を代表するイラストレーター。2年の歳月を費やしたイラスト集「制服至上-台湾女子高生制服選-」は、実在する高校の女子生徒の制服姿を収録した制服図鑑としても台湾で人気となった。同イベントは「制服至上2」の出版記念も兼ねた、日本では初の個展。展示作品は約30点。
イラストの特徴は、胸の校章の刺しゅうやボタンのデザイン模様、スカートのチェック柄、縫い目、切り替え、ラインやヒダの数まで本物の制服と同じリアリティーを追求していること。髪を染めない、パーマをかけない、化粧をしない、アクセサリーをつけない、胸の谷間を出さないなど、綿密に取材した校則通りの着こなしをしている黒髪美少女にこだわっている。制服のほかには、鼓笛隊やソフトボールなど特色のある部活動のユニホームや、1895(明治28)年~1945(昭和20)年の台湾日本統治時代の制服も描いている。
初日には蚩尤さんも在廊し、17時~18時にはサイン会も行われる。
開催時間は12時~19時(最終日は17時まで)。入場無料。5月11日まで。