中野・江古田の中野区立歴史民俗資料館(中野区江古田4、TEL 03-3319-9221)で現在、「ポスターに見る戦中生活展」が開催されている。
(関連フォト)自力で火おこしを体験する子どもたち(昨年の「れきみんサマーフェスタ」)
太平洋戦争終結70周年となる今年、日本の総人口の約8割が戦後生まれとなり、戦争の記憶が薄れていく中で、テレビ放送がない時代に大きな役割を果たしていたポスターを軸に、さまざまなものを展示する同展。会場では「戦争へ駆り立てる動き」「空襲下の生活」「戦いに出た兵士たち」「物が欠乏する生活」などのコーナーに分けて展示している。
ポスターは戦時中のものを中心に約30点。中野区在住の郷土史家で1994年に他界した須藤亮作さんから同資料館に寄贈された1500枚以上のポスターコレクションの中から戦時中のものを展示し、当時の生活などがわかるよう軍服や防毒面、当時の様子がわかる絵など、ポスターと合わせて約100点も紹介する。「国のまもりは女性」「千人針コラム」など、当時のことがわかりやすく説明されたパネルも展示している。
同館は同展のほか、7月24日から区内小中学生向け体験イベント「れきみんサマーフェスタ」も開催予定。7月24日=「貝のつるし飾り」、28日=「鯛車作り」、29日=「つまみ細工風根付」、30日=「むかしの遊び工作」、31日=「拓本しおり作り」、8月1日=「江戸紋切ランタン」、4日=「ちぎり絵うちわ」、5日=「むかしのくらし体験」、6日~9日=「勾玉(まがたま)作り」、11日=「こけしはがき作り」、22日=「中野の犬小屋どんなとこ?」、23日=「自力で火おこし」など。開催時間は全て13時30分~で、7月10日までに同館に直接、または往復はがきで申し込む。
「ポスターに見る戦中生活展」の開館時間は9時~17時。月曜・第3日曜休館。入館無料。7月5日まで。