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東中野でオリーブの祭典がフィナーレ オリーブ創作料理ラリー受賞者発表も

「トップ賞」の「ひなさく堂」石井裕さん(左)

「トップ賞」の「ひなさく堂」石井裕さん(左)

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 4月16日に開幕した「オリーブの祭典」が5月21日、閉幕した。主催はNPO法人「いわきオリーブプロジェクト」と、中野区内フリーペーパー「おこのみっくすマガジン」を発行するエフ・スタッフルーム(弥生町4)内「オリーブのはばたきの会」で構成する「オリーブの祭典実行委員会」。

(関連フォト)講談「オリーブ物語」を披露した講談師・神田山緑さん

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 東日本大震災の発生直後の2011年、被災地復興の一環で福島県いわき市のオリーブを応援する「オリーブのはばたきの会」を立ち上げた「おこのみっくすマガジン」。支援を続けてきたオリーブ園で昨年秋にオリーブの実が収穫され、初の搾油(さくゆ)成功を記念して同イベントを開いた。

 初日には、JRいわき駅を出発したオリジナル「いわき&なかの」ヘッドマークを付けた列車とともに、いわき市の中学生・高校生・高専生ら10人がオリーブの若木を贈呈しながら常磐線・上野東京ライン・中央線快速を乗り継いで、約5時間かけてオリーブの若木をJR中野駅に運んだ。

 5月12日までは「美味いっぴんオリーブ創作料理ラリー」と題した食べ歩きラリーを開催。すし店、中華料理店、パン店、菓子店、洋食店ら30店舗が参加し、創作オリーブ料理を提供。最終日に東京テクニカルカレッジ(東中野4)で参加者が食べ歩きながら投票した結果を発表し、試食会と受賞式を行った。

 会場では、藤原秋一実行委員長あいさつ、ラリー創作料理の試食会、福島物産やマケドニアワインなどの販売のほか、男声合唱「ふぇるまあた」や蘭燃さん、中野カズレレ團やいわきオリーブプロジェクト松崎康弘代表らのミニライブ、神田山緑さんの「講談 オリーブ物語」、いわき農業高校の生徒らのあいさつ、鷺宮「和光園」早舩(はやふね)代表の「都会でのオリーブの育て方」セミナーなども実施。

 授賞式では、もっとも多くの得票を集めた「トップ賞」は「大判焼き ひなさく堂」(野方6)の「オリーブ畑のかえるさん」、投票がすべて三ツ星(満点)だった「三ツ星満点賞」は「串揚げと日本料理 たけはら」(弥生町2)の「オリーブの実の串揚げ」、麺部門1位は「讃岐のおうどん 花は咲く」(中央4)の「サラダぶっかけうどん」、パン部門1位は「PIN(パン)の店」(中央5)の「スペシャルオリーブパニーニ」、イートイン部門1位は「珈琲や 新中野店」(本町4)の「店長のチーサンドバーガー」、特別賞「オリーブ新商品開発賞」は「ベーカリーオリーブ」(丸山2)の「オリーブ塩パン」、特別賞「オリーブスイーツ開発賞」は「スペイン料理 エルセロ・ウノ」(本町2)の「オリーブとドライトマトのパウンドケーキ」がそれぞれ受賞。飯塚晃JR中野駅長特別賞として「阿波や一兆」(東中野1)に「JR中野駅一日駅長」の権利が授与された。「トップ賞」の「ひなさく堂」石井裕(ゆたか)さんは「本当に中野に戻ってきてよかった。こんなうれしいことはない」と話した。

 閉会の辞として松崎会長は「これからが本当のスタート。精いっぱい頑張っていくつもりだが、皆さんの力が必要」と、藤原実行委員長は「このオリーブを通じて、素晴らしい人たちとたくさん出会えてとても感謝している」と話した。閉会後には「オリーブの冠をつくろうワークショップ」が開かれた。

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