Tensor Energy株式会社(本社:福岡県福岡市、代表取締役:堀 菜々、フィルター ヴィンセント、以下「当社」)は、東京センチュリー株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:馬場 高一、以下「東京センチュリー」)の完全子会社であるEnergy Gate4合同会社(以下「EGG4」)が、ニシハツ株式会社(以下「ニシハツ」)の佐賀県唐津市の新本社工場で運営する太陽光発電所に対し、新たに需要予測機能を搭載したTensor Cloudの提供を2025年3月1日より開始いたしましたのでお知らせいたします。
ニシハツの佐賀県唐津新工場
プロジェクト概要
本プロジェクトは、ニシハツの佐賀県唐津市新本社工場において、東京センチュリーの完全子会社であるEGG4が実施する、屋根置き太陽光発電(出力約1.1MW)によるオンサイトPPAと余剰電力のFIP制度を活用した売電を組み合わせた案件です。EGG4は太陽光発電設備をニシハツ新本社工場の屋根に設置し、発電した電力をニシハツに供給。余剰電力についてはFIP制度を活用して売電し、当社が提供するTensor Cloudを活用して東京センチュリーが需給管理業務を行います。
従来のオンサイトPPAでは、余剰電力の発生を抑制するため、需要家の消費電力に応じた規模の太陽光パネルを設置することが一般的でした。本プロジェクトでは、FIP制度を活用した余剰売電の仕組みを取り入れることで、工場の屋根を最大限活用した太陽光パネルの設置を実現。これにより、施設の再生可能エネルギー使用率の向上と、余剰電力の効率的な市場活用を両立しています。東京センチュリーとの継続的な協業のもと、当社のプラットフォームを通じて発電所の運用最適化と需給管理業務の効率化を実現します。
※東京センチュリー発表資料 https://ssl4.eir-parts.net/doc/8439/ir_material12/245907/00.pdf
Tensor Cloudの新機能と特長
当社は本プロジェクトにおいて、オンサイトPPAとFIP制度を活用した余剰売電を最適に運用するための統合プラットフォームを提供します。新たに開発した需要予測エンジンを発電量予測エンジンと組み合わせることで、高精度な余剰電力予測を実現。この予測値に基づき、スポット市場への入札ファイルや各種計画ファイルを自動生成し、計画提出業務までを一貫して自動化することで、需給管理業務の効率化を実現しています。
さらに、発電量、需要予測、余剰電力、市場価格、インバランス価格の実績値および計画値をダッシュボードにリアルタイム表示することで、電力の流れを可視化。FIPプレミアムの月次自動計算機能も備え、発電事業における収益管理の効率化を支援します。また、同一プラットフォーム上でバランシンググループ管理機能を提供することで、需給管理業務の一元化を実現しています。
Tensor Cloud
今後の展開
当社は、本プロジェクトで実現した需要予測機能とFIP制度対応を標準機能として提供することで、オンサイトPPAの普及と再生可能エネルギーの最大限の活用を支援してまいりま
事業体制
発電事業者:Energy Gate4 合同会社
電力需給管理:東京センチュリー株式会社
需要家:ニシハツ株式会社
太陽光発電所運用プラットフォームの開発、提供:Tensor Energy株式会社
事業実施体制図
Tensor Energyについて
私たちは、全ての人と将来世代に、持続可能なエネルギーが必要なときに必要なところへ届けられる世界を目指しています。人に寄り添うデザイン、最先端のテクノロジー、そしてグローバルなパートナーシップを通じて、再生可能エネルギー発電事業者の大規模な成長を加速します。私たちは、発電所や蓄電池のポートフォリオのライフサイクル全般にわたってスピーディーでスケーラブルな運営を実現することで、持続可能なエネルギーの圧倒的な普及を実現します。
Tensor Cloudについて
太陽光発電及び蓄電池を活用した再生可能エネルギー発電所の計画段階から30年にもおよぶ運転期間、発電事業の財務と電力の運用、管理を支えるクラウドプラットフォームです。最先端のAIとデジタル技術を駆使したSaaSおよび、これを活用したサービスを提供します。再エネ事業のビジネスモデルそのものを変革し、持続可能な成長事業の構築に不可欠なソリューションとなります。
会社概要
会社名:Tensor Energy株式会社
所在地:〒810-0041 福岡県福岡市中央区大名2-6-11
設立日:2021年11月
代表取締役:堀 菜々、フィルター ヴィンセント
事業内容:再生可能エネルギー発電所と蓄電池のオーケストレーションプラットフォームの開発、販売、運営等
お問い合わせ:hello@tensorenergy.jp(担当:堀)