株式会社unlock（東京都渋谷区、代表：津島越朗）は、2025年3月に「自社技術を活用して新規事業を生み出す方法やそのハードル」に関するアンケート調査を実施しました。その結果、新規事業を検討する企業の9割が「自社技術と親和性の高い分野」を対象としている一方で、4割以上が「これまでと関係がない分野」にも関心を持つことが明らかになりました。

企業の「自社技術を活用した新規事業」に関する実態調査
調査実施の背景
技術革新や市場変化のスピードが加速する中、多くの企業が「自社技術」を活用した新規事業開発に取り組んでいます。しかし、新規事業の推進には、発案プロセス、人材・リソース確保、マーケティング分析など多くの課題が伴います。
unlockは、こうした企業の実態を把握するため、企業の新規事業担当者を対象にアンケート調査を実施しました。

調査結果
■ すべての回答企業が市場変化への危機感を抱えている
調査対象企業22社の全てが、「現在の事業において、新しい技術や市場の変化に対する危機感を感じている」と回答しました。
（設問：「現在の事業において、新しい技術や市場の変化に対する危機感はありますか？」）



■ 新規事業の検討領域は「自社技術と親和性が高い分野」が9割、「未経験分野への挑戦」も4割
新規事業の検討分野について、「自社技術と親和性が高い分野」と回答した企業が9割に達した一方で、4割以上の企業が「これまで関わったことのない分野」も視野に入れていることが明らかになりました。
（設問：「自社技術を活用した新規事業を検討する場合、どのような業界や分野に関心がありますか？」）




■ 新規事業の最大の障壁は「人材・リソース不足」
新規事業を開始する際の懸念点として、「人材・リソース不足」と回答した企業は7割以上にのぼり、他の課題と比べても突出していました。
（設問：「新規事業を始める場合、どのようなリスクを最も懸念しますか？」）




■ 事業化成功のカギは「市場ニーズの適合」
新規事業を事業化できた企業のうち、50%が「事業案が市場の需要にマッチしていた」ことを成功要因として挙げました。
一方で、新規事業の推進において最も苦労した点として、「需要・マーケティング分析が十分にできなかった」と回答した企業は7割以上に達し、市場理解の重要性が浮き彫りになりました。
（設問：「これまで、自社技術を活用して新規事業を検討／推進するにあたって、最も苦労された点は何ですか？」）


■ 新規事業の推進主体は「新規事業開発部門」が中心
新規事業の発案・推進を担う部署については、「新規事業開発部門」が7割弱で最も多く、次いで「トップダウンによる発案」が4割強という結果となりました。
一方、技術部門や社内公募制度を活用した新規事業創出の割合は4割弱にとどまりました。
（設問：「新規事業を検討／推進する部署はありますか？」）


【調査概要】
調査タイトル：「自社技術を活用した新規事業開発の実態調査」
調査対象：民間企業
調査期間：2025年3月4日～2025年3月5日
調査方法：アンケート調査
調査地域：全国
有効回答社数：22社
実施機関：株式会社unlock
引用について：本調査結果を利用の際は（unlock総研調べ）と表記ください。また、報道以外の商用目的での紹介、引用は認めません。
調査回答企業の売上規模




まとめ
本調査を通じて、多くの企業が「自社技術を活用した新規事業の必要性」を認識しているものの、「人材・リソース不足」や「市場ニーズの把握」に課題を抱えていることが明らかになりました。
また、9割の企業が既存技術と親和性の高い領域での新規事業開発を検討している一方で、4割が異業種展開も視野に入れており、事業ポートフォリオの多角化に向けた動きも見受けられます。
unlockでは、これらの調査結果を踏まえ、新規事業の成功確率を高めるための具体的なアプローチや、企業の課題を解決する支援策を提供しています。
本調査の詳細や実際の事例については、以下のセミナーで詳しくご紹介します。

「技術の再解釈による新規事業アイデア考案」セミナー開催
今回の調査データをもとに、新規事業開発における成功要因や課題を深掘りし、実践的な事例とともに解説します。
また、unlockが提供する支援サービスについてもご紹介します。



【セミナー開催概要】
日時：2025年3月12日（水）17:00～18:00
場所：オンライン（お申し込みの方に視聴用URLをお送りします）
参加費：無料
参加者特典：セミナー資料（アンケート回答者限定）
【ご注意】
・本セミナーの対象外の方（個人、同業、競合企業）の参加は固くお断りいたします。
・後日アーカイブ配信はありません。
・予告なく時間配分・内容が変更になる可能性がございます。

▼ 参加希望の方は下記フォームよりお申し込みください（参加無料）
https://form.k3r.jp/unlock/250312webinar

【株式会社unlockについて】
「日本の新規事業開発室」をミッションに、130社以上の新規事業開発をサポート。
unlockでは、事業のアイデア出しから調査、マーケティング戦略策定、営業支援まで、一気通貫で実践的な支援を提供しています。
unlock総研は、unlockの一部門として、新規事業の様々なテーマについて調査を行っています。

■ 会社概要
社名：株式会社unlock
本社所在地：〒150-0013 東京都渋谷区恵比寿3丁目9番25号 日仏会館5階
代表取締役：津島 越朗
設立：2016年10月
事業内容：新規事業立上げの実務支援
HP：https://unlk.jp/

■ お問い合わせ先
株式会社unlock
担当：熊田（クマダ）・櫃間（ヒツマ）
https://form.k3r.jp/unlock/contact