リリース発行企業:株式会社アスマーク
マーケティングリサーチ会社の株式会社アスマーク(東京都渋谷区東、代表取締役:町田正一)は、全国の20~50代男女に「イマーシブ(没入感)に関するアンケート調査」を実施し、その結果を3月12日に公開しました。
※調査日は2025年2月27日(木)~3月3日(月)です。
調査結果
ここ数年で、「イマーシブ○○○」というワードを見聞きすることが増えました。実際Google Trendsで「イマーシブ」という検索ワードを過去3年(2022年3月~2025年2月末)で調べてみると、下図のようなトレンドになっています。
引用元サイト:Google Trends
このトレンドのように2024年では、多くの企業が「イマーシブ」、言い換えると「没入」をキーワードにイベントなどを実施していました。おそらく、皆様の中にも「没入体験」を謳うイベントやポップアップストアなどに足を運んで参加した方や見聞きした方はいらっしゃるのではないでしょうか。2025年7月にGrand Open予定の「ジャングリア沖縄」のテーマについて「バケーションとしての贅沢さと、本当の自然に没入する贅沢さ、この両方を掛け合わせた贅沢感で~」と説明したことがあり、実際に「没入」というフレーズが使われていたりします。
そんなトレンディーな「イマーシブ(没入感)」について調査するべく、「外部の情報(体験など)によって、その世界に引き込まれ、周囲のことを忘れて夢中になる感覚」を「没入感」と定義し、この「没入感」に「とてもイメージが湧く」とご回答いただいた方に、どんなイベントだと「没入感」を感じるのか、没入感を感じたイベント参加中または参加後にとった行動は何か、などについて聴取しました。
性別や年代別以外にも、『性格特性(外向的/内向的)』という側面でも分析しております。
トピックス
- 内向的な人と比べ、外向的な人の方が、どのイベントでも参加率が高い
- 参加しなかった理由のTOP3は、「費用がかかるから」、「人込みが苦手だから」、「興味があるイベントがないから」
- イベントで「没入感」を感じないのはダントツで「グルメ系(フードフェスなど)」
- 「イベント関連の商品(飲食物含む)を購入した」、「体験の感想を友人や家族に話した」という行動は、女性の方が多い
- 主催者が工夫できるTOP3は、「会場全体での一貫した演出」、「ストーリー性のあるイベントの構成」、「体験後にも楽しめる仕組みの提供」
調査結果のダウンロードはこちら
ピックアップ
■2024年に参加したイベント
Q2.下記のイベントで、あなたが2024年に参加したことがあるものをお知らせください。(複数選択可)
2024年のイベントへの参加率は、約80%となり、特に「映画・演劇・ミュージカル」が高かった。
次に、性年代別では、年齢が高くなるにつれ参加率は低下していくが、「ミュージアム」など一部異なる傾向があるイベントもあった。また、男性20代と女性20~30代の参加率は80%を超えた。
続いて、性格特性別では、内向的な人と比べ外向的な人の方が、どのイベントでも参加率が高い結果となった。
2024年に参加したイベント
■2024年にイベントへ参加しなかった理由
Q3.2024年にイベントへ参加しなかった理由として、あなたにあてはまるものをお知らせください。また、最もあてはまるものもお知らせください。
Q3-1.参加しなかった理由(複数選択可)
Q3-2.最も参加しなかった理由(1つ選択)
参加しなかった理由のTOP3は、「費用がかかるから」約49%、「人込みが苦手だから」約39%、「興味があるイベントがないから」約32%となった。最も参加しなかった理由でも「費用がかかるから」約32%がダントツで高く、2番目の「興味があるイベントがないから」約18%と約14ptの差があった。
次に、性別では「人込みが苦手だから」が、男女で差が見られ、女性の方が約18pt高い約49%の選択率だった。
そして、性格特性別では、外向的な人と内向的な人で異なる傾向を発見した。どちらも「費用がかかるから」が1番高いが、2番目に高い理由が異なった。その理由は、外向的な人が「忙しくて時間がないから」、内向的な人が「人込みが苦手だから」となった。
2024年にイベントへ参加しなかった理由
■イベントで「没入感」を感じる頻度
Q4.イベントで「没入感」を感じる頻度について、あなたにあてはまるものをお知らせください。(それぞれ1つずつ選択)
イベントで「没入感」を感じる頻度を「感じる 計」で見ると、「ライブ・コンサート・音楽フェス」、「eスポーツ観戦」、「映画・演劇・ミュージカル」の順で高かった。一方で、下から2番目の「美術館、展覧会、博物館」から約25pt低い「グルメ系(フードフェスなど)」が一番低かった。また、逆の「感じない 計」でも「グルメ系(フードフェスなど)」は45%とダントツで高かった。
イベントで「没入感」を感じる頻度
■イベントで「没入感」を感じる要素
Q5.イベントで「没入感」を感じたとき、その要素として、あなたにあてはまるものをお知らせください。また、最もあてはまるものもお知らせください。
Q5-1.「没入感」を感じる要素(複数選択可)
Q5-2.最も「没入感」を感じる要素(1つ選択)
「没入感」を感じる要素は、「音楽や効果音の演出」、「ストーリー性(テーマや世界観)」、「イベント会場の空間デザイン(装飾や照明、音響など)」の順で高かった。また、最も「没入感」を感じる要素は、「ストーリー性(テーマや世界観)」、「音楽や効果音の演出」、「パフォーマーやスタッフのクオリティ」の順で高いことがわかった。ここから、「ストーリー性(テーマや世界観)」、「音楽や効果音の演出」が「没入感」を感じる要素として重要なことがわかる。
次に性別では、男性と比べ女性の選択率が高い要素が、多い傾向にあった。そういった中で、「インタラクティブ性(自分自身が体験に参加できる仕組み)」、「特定の役割を演じられるロールプレイ要素」は、男性の選択率の方が高かった。また、男女で大きく差があったのは、「パフォーマーやスタッフのクオリティ」となり、女性の方が約15pt高かった。
続いて年代別では、要素ごとに傾向が異なった。年代で差が見受けられるのは、「ストーリー性(テーマや世界観)」、「パフォーマーやスタッフのクオリティ」、「音楽や効果音の演出」、「周りの観客との一体感」、「テクノロジーを活用した演出(VR/AR、プロジェクションマッピング)」となった。これらの中でも特に差が大きい「周りの観客との一体感」は、30代の約29%が一番低く、50代の約53%が一番高かった。
イベントで「没入感」を感じる要素
■没入感を感じたイベント参加中または参加後にとった行動
Q7.没入感を感じたイベント参加中または参加後にとった行動として、あなたにあてはまるものをお知らせください。(複数選択可)
没入感を感じたイベント参加中または参加後にとった行動で3割を超えたのは、約40%の「体験の感想を友人や家族に話した」と約31%の「体験後もイベントの内容について調べたり、深掘りしたりした」だった。
次に性別では、「イベント関連の商品(飲食物含む)を購入した」、「体験の感想を友人や家族に話した」において、男女で差が見られ、どちらも女性の選択率が高かった。
年代別では、「SNSやブログで、感想や写真を投稿した」や「体験の感想を友人や家族に話した」、「体験後もイベントの内容について調べたり、深掘りしたりした」で差が見られた。また、その中の「体験の感想を友人や家族に話した」は年代が上がるにつれて、この行動をとる人の割合が増えた。
続いて、性格特性別では、内向的な人と比べ外向的な人の方が、「その他」と「イベント参加中または参加後にとった行動はない」以外が高かった。さらに、その中でも差があるのは、「イベント関連のサービスやコンテンツを購入・契約した(サブスクや映画チケットなど)」と「イベント主催者やイベント参加者のファンになった」の2つだった。
没入感を感じたイベント参加中または参加後にとった行動
■イベントで「没入感」をより高めるために、主催者が工夫できること
Q10.イベントで「没入感」をより高めるために、主催者が工夫できると思うことを教えてください。(複数選択可)
イベントで「没入感」をより高めるために、主催者が工夫できると思うこととして、「会場全体での一貫した演出(音響、映像、空間デザイン)」約53%、「ストーリー性のあるイベントの構成」約50%、「体験後にも楽しめる仕組みの提供(例:アフターフォローや関連グッズ)」約36%の順で高かった。
次に性別では、「参加者一人ひとりに違う体験を提供するカスタマイズ要素」、「その他」、「工夫できると思うことはない」以外は女性の選択率の方が高かった。特に差があった「会場全体での一貫した演出(音響、映像、空間デザイン)」は、約16ptも女性の方が高かった。
続いて年代別では、差がある項目がいくつか見受けられ、特に高低差があるのは、「会場全体での一貫した演出(音響、映像、空間デザイン)」、「体験の記録(写真・映像)を提供し、思い出として残せるサービスの提供」の2つだった。「会場全体での一貫した演出(音響、映像、空間デザイン)」は、30代の約47%が一番低く、50代の59%が一番高いので、その差は約12pt。そして、「体験の記録(写真・映像)を提供し、思い出として残せるサービスの提供」は、20代の約20%が一番低く、30代の35%が一番高いので、その差は約15ptとなった。
イベントで「没入感」をより高めるために、主催者が工夫できること
調査結果のダウンロードはこちらから
調査概要
株式会社アスマーク
代表取締役:町田 正一
所在地 :〒150-0011 東京都渋谷区東1-32-12 渋谷プロパティータワー4F
電話番号 :03-5468-5101
FAX番号 :03-5468-5102
設立 :2001年12月21日
資本金 :139百万円(2023年12月31日現在)
加盟団体 :一般社団法人日本マーケティング・リサーチ協会
取得認証 :プライバシーマーク(登録番号:12390094)
マーケットリサーチ製品認証規格(ISO 20252)