12月2日に発売される「ミシュランガイド東京2017」(日本ミシュランタイヤ=千代田区)で、中野区内の店舗からは「星」を獲得した掲載店舗はなく、「ビブグルマン」掲載店は7店だった。
同社は2007年にアジア初の「ミシュランガイド東京」を、2009年に国内2カ所目となる関西版「京都・大阪」版を刊行。以降対象エリアを拡大しつつ、広島特別版、福岡・佐賀特別版などを発行している。関東版は2015年版からエリアを東京に絞った。
今回掲載するのは、飲食店・レストラン542店、ホテル42店の計585店。同書で、「そのために旅行する価値がある卓越した料理」と定義する「3つ星」は12店、「遠回りしてでも訪れる価値がある素晴らしい料理」の「2つ星」は54店、「そのカテゴリーで特においしい料理」の「1つ星」は161店、2016年版から「星が付かなくも5,000 円以下でコースや単品料理などの食事ができるコストパフォーマンスの高いレストラン」と位置付ける「ビブグルマン」は315店。
中野区内に店舗を構える飲食店で今回「星」を獲得した店舗はなかったが、「ビブグルマン」掲載店は7店で、イタリア料理「ペル・バッコ」(中野区東中野3)、寿司「与志乃」(中央2)、蕎麦「じゆうさん」(江原町3)、ラーメン「青葉」(中野5)、ラーメン「好日」(東中野1)、ラーメン「花道」(野方6)、ラーメン「すぎ本」(鷺宮4)。「すぎ本」は初の掲載店入りとなり、7店舗のうち4店舗がラーメン店となった。
「すぎ本」は、「ラーメンの鬼」と呼ばれた故・佐野実さん最後の弟子としても知られる店主の杉本康介さんが2013年12月15日に同区内にオープンし、「東京ラーメン・オブ・ザ・イヤー」(TRYラーメン大賞)の「2014-2015」で受賞するなど話題となった店。掲載店となったことについて杉本さんは「素直にうれしい。店に関わるすべての人たち、ラーメンという食べ物を発展させてきたラーメン業界の先輩方などへの感謝の気持ちでいっぱい。天国の師匠にも報告したい」と話した。
「ミシュランガイド東京2017」の価格は3,240円。12月1日まで公式WEBサイト「クラブミシュラン」で掲載店舗を無料公開している。