中野セントラルパークのコンベンションホール「コングレスクエア」(中野区中野4)で6月15日、劇団スタジオライフ(新井5)が次回作発表会を兼ねたファンクラブ会員限定公演を行った。
メーンテーマ「アルセーヌ・ルパン」など2曲を歌ったtekkanさん
同イベントは7月4日から同21日までシアターサンモール(新宿区)で上演される同劇団の音楽劇「アルセーヌ・ルパン カリオストロ伯爵夫人」の製作発表会をショー形式で行ったもの。「ヴァリエテ座へようこそ!」と題し、同公演の劇中に登場するパリ・ヴァリエテ座を舞台に、ダンスやメーンテーマ曲披露などを含め、製作発表とショータイムの2部構成(90分)という内容。15時と18時の2回開催し、女性中心のクラブライフ(同劇団ファンクラブ)会員合計260人が参加した。
1部の製作発表には、同劇団代表の河内喜一朗さん、脚本演出の倉田淳さん、客演のtekkanさんと登場するラウール役の松本慎也さんや岩崎大さんなど同劇団の主要メンバーが登壇。脚本・演出の倉田さんは「今回はピアノやバイオリンなどの生演奏による音楽劇という初の試み。ルパンになる前のラウール、カリオストロ伯爵夫人、クラリスによる男女の愛憎劇が音楽の力によって、より効果的な演出になっている。楽曲は全部で10曲、作曲は『翼をください』などの楽曲を手掛けた村井邦彦さんで、すべてが書き下ろし。セリフと音楽でそれぞれの純粋さや悪しき思いが表現されていること、宇野亞喜良さんのメッセージ性の強いビジュアルもメッセージとして受け取って欲しい」と話した。
2部のショータイムでは、「劇場ナンバーワン女優」候補3名によるダンスを披露。カリオストロ伯爵夫人役を演じる青木隆敏さんと関戸博一さんによる「カリオストロの小部屋」コーナーでは途中で5人の演者も登壇し、青木さんと関戸さんの掛け合い漫才のようなトークで時折り会場から爆笑を誘っていた。本公演はToi(トワ)、Et(エ)、Moi(モア)のトリプルキャストとなり、演者によって表現が変わるので「ぜひ3チームの演技を全部観て欲しい」と付け加えた。イベントのトリを務めたのはtekkanさん、「クラリス」、メーンテーマ「アルセーヌ・ルパン」の歌のお披露目を行った。なお、未だ明かされていないEt(エ)チーム「ルパン役」の発表は行わなかった。
同劇団は1985(昭和60)年結成。1987(昭和62)年からは男優が女性役も演じる男だけの劇団で、現在30人以上の劇団員が所属している。
上演は7月4日~同21日。チケットは全席指定=5,800円(前売り券価格やクラブライフ会員割引などはスタジオライフのホームページで確認できる)。