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劇団スタジオライフが新作 シェークスピア作「ヴェローナの二紳士」

コスモスチームで主役を演じる松本慎也さん(左)とカオスチームで主役を演じる藤原啓児さん(右)

コスモスチームで主役を演じる松本慎也さん(左)とカオスチームで主役を演じる藤原啓児さん(右)

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 俳優が男性だけの劇団スタジオライフが9月27日から、本拠地「ウエストエンドスタジオ」(中野区新井5)で「ヴェローナの二紳士」を上演する。

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 シェークスピア原作の同作品。翻訳は松岡和子さん、脚本・演出は倉田淳さんが務める。ダブルキャスト上演となり、チーム名は「コスモス」と「カオス」。倉田さんによると「秩序と調和の『コスモス』と混沌(こんとん)の『カオス』。全く違う芝居になるはず」という。コスモスチームで主役を演じる松本慎也さんと、カオスチームで主役を演じる団長・藤原啓児さんの年の差はおよそ20歳。Xで藤原さんは「前代未聞だけど、ウケ狙いではない。奇抜イベントにはしない覚悟」とつぶやいている。

 今回のもう一つの試みは、キャスト「山賊2」が日替わりゲストとなるが、日替わりゲストには台本がないこと。同劇団で主役級を務める笠原浩夫さんや曽世海司さんら6人が担当するが、せりふは即興になるという。倉田さんは「せりふは即興で生んでもらいたい。長い間、一緒に舞台を作ってきた仲間だからこそ信じられる。状況をつかみ、状況に入り込み、登場人物たちを生かしてくれると確信している。二度と同じ舞台はないだろうと思うが、これこそ演劇の醍醐味(だいごみ)では」と話す。

 ストーリーは以下。ヴェローナに暮らす固い友情で結ばれた2人の紳士ヴァレンタインとプローティアス、そしてプローティアスの恋人ジュリア。ヴァレンタインは留学先のミラノで大公の娘シルヴィアと出会い恋仲となる。後からミラノへやって来たプローティアスも美しいシルヴィアに一目ぼれ。一方、ジュリアは連絡の途絶えたプローティアスが心配で、用心のために男装してミラノに向けて旅立つ。ヴェローナの2人の紳士と1人の乙女、そしてミラノ大公のモテモテ娘、いちずな恋が入り乱れ、周りの人々を巻き込みながら混乱の渦を巻き起こしていく。舞台では、4人の若者の恋と友情の行方を描く。

 上演時間は日によって異なる。料金は、一般=6,500円、学生=3,000円、高校生以下=2,500円。10月6日まで。

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