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中野・ギャラリー冬青で竹谷出さん写真展 古典手法ブロムオイルプリントで

ブロムオイルプリントによる竹谷出さんの作品 © Izuru Takeya All Rights Reserved

ブロムオイルプリントによる竹谷出さんの作品 © Izuru Takeya All Rights Reserved

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 写真家・竹谷出(いずる)さんの写真展「眼 歩く 1990-2023」が10月4日、中野の「ギャラリー冬青」(中野区中央5、TEL 03-3380-7123)で始まった。

(関連フォト)「ギャラリー冬青」外観

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 竹谷さんは1967(昭和42)年、広島県生まれ。1989(平成元)年、1年間にわたりアフリカを旅したのをきっかけに写真を撮り始める。その後、京都や名古屋に在住。日本・中国・韓国を歩いて撮影し、最近では古典写真技法用いた作品を制作・発表している。写真集には「にほんのかけら2017」「影泥棒2020」があり、同展は9月に出版した「眼 歩く 1990-2023」の記念個展という位置づけとなる。

 今回の個展は「眼 歩く 1990-2023」から選んだイメージを、ブロムオイルという1900年代前半に行われていた手法で作ったプリントを展示する。竹谷さんは「ここ十年、私がやっているさまざまな古典写真印画法を使うという試みの一つで、昨年見た安井仲治の写真展で興味を持ったのがきっかけ。ゼラチンシルバープリントの金属銀を漂白して除去し、残った硬化したゼラチンに油性インクをたたきつける。硬化の度合いによりインクの付き具合が違い、水に漬けると水と油の反発作用で画像が現れてくるもの。印画の独特な風合いを楽しんでいただけたら」と話す。

 開催時間は11時~19時。日曜・月曜・祝日定休。観覧無料。今月28日まで。10月19日16時から、オルタナティブ・プロセス・インストラクターの猪股良文さんと大野深美さん、竹谷さんのトークイベントを予定する(要予約)。

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