中野・沼袋氷川神社(中野区沼袋1)で9月8日、「ヌーノジャズフェスタ2013」が開催された。主催は沼袋・野方まちおこしジャズ実行委員会。
6回目を迎えた同フェスの今年のテーマは「ジャズの楽園『TANADA(棚田)』への旅」。高台にある同神社の境内を「天空」に見立て、3つの「棚田=楽園」を演出。社殿前に「ジャズエリア」、同神社のパワースポット「三本願い松」、奥に「キッズプレイエリア」、正面参道両側に「グルメエリア」を配し、「棚田」から沼袋・野方の文化を発信した。
出演者は「安ヵ川大樹D-musica ラージアンサンブル」「河合代介グループ」「大橋美加カルテット」「Two Voices」「上西美帆トリオ」、為岡そのみさん、「zaqro」「猫じぃ」「ワイキキ・ドリーマーズ&ナー レイ フル ナニ オ ケ カイァウール 」「ジャミング・ホット・セブン」「NUNOインカレバンド」「猪野みどり・粕川菜生・菅沼佳子・星恵子・増田弘樹」「都立鷺宮高校吹奏楽部」「中野区立平和の森小学校吹奏楽団」「中野区立武蔵台小学校PTAバンド」「ヘレヒア ポリネシアンダンススタジオ」「NSD」「mixture」のほか、今年中野キャンパスを開校した明治大学「メランコリーキャッツ」もパフォーマンスを披露。有名ジャズシンガーやグループに交じり、地元の手話ダンスやフラダンスサークルメンバーも参加。
「キッズエリア」で子どもたちに人気だったのは「沼袋ベーゴマ倶楽部」が運営していた「子どもベーゴマ大会」。決勝戦では女の子が男の子に勝利し優勝した。「NUNO JAZZ FESTA 2013」ロゴ入りオリジナルベーゴマも販売されたほか、昨年も人気だったキッズスケボー教室、子どもDJ体験、キッズボイスパーカッション教室などが実施された。鷺ノ宮ゆるキャラ「さぎプー」も登場し、子どもたちに囲まれていた。
「グルメエリア」では焼きそば、たこ焼き、焼き鳥、綿あめ、かき氷などのお祭り定番商品をはじめ、地元で知られる「まちのシェフ」らがご当地グルメを提供し、にぎわいを見せていた。ご当地カクテル「ナカボール」、中野区役所有志の被災地支援物品販売のお店で提供されていた「ホタテ焼き」などは特に人気メニューとなっていた。
当日の模様は地元ケーブルテレビJCN中野と東京工芸大学映像学科チームが共同でインターネット中継を行った。15時過ぎから小雨が降り出し、20時ごろには一時本降りとなったが、終盤には小雨となり最終演目である恒例のスーパージャムセッションも披露、イベントは最後まで無事に執り行われた。
同フェスに参加していた田中大輔中野区長は「この雨の中、お客さまは帰らず、傘で埋め尽くされていながらもイベントは盛り上がっている。本当にいいイベント、そしてこれが中野なんです」と話し、「街中ジャズ一色」となった熱い日が幕を下ろした。