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「東京中野文学賞」授賞式開催へ 最終選考に残った8作品から大賞など決定

最終選考委員の4人(左上=中島京子さん、右上=篠原哲雄さん、左下=鬼塚忠さん、右下=大槻ケンヂさん)

最終選考委員の4人(左上=中島京子さん、右上=篠原哲雄さん、左下=鬼塚忠さん、右下=大槻ケンヂさん)

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 「第2回東京中野文学賞」最終選考に選ばれた8作品から大賞などの受賞作品を発表する授賞式・トークイベント「プロフェッショナルたちの成功への軌跡」が3月29日、中野区役所1階「ナカノバ」で開催される。主催は中野区観光協会と東京中野文学賞実行委員会。

(関連フォト)「東京中野文学賞」授賞式・トークイベント「プロフェッショナルたちの成功への軌跡」ポスター

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 「若者の夢を育む街・中野から世界に向けて発信する物語を」を合言葉に2022年、同協会が「東京中野物語賞文学賞」を新設。翌年3月19日に1回目の受賞者を発表。第1回の最終選考作品からは文月蒼さんの小説「水槽世界」(飛鳥新社)が書籍化され、新たなコンテンツが誕生する場となっている。今回は「東京中野文学賞」と名称を変更し、創設時から2年周期で公募を行うとしていることから、昨年4月30日から2度目の公募を行った。

 昨年12月28日には、200を超える応募作品の中から最終選考に残った8作品を発表。8作品は、西山ね子さん「フリーダム@ガード下」、六ッ川和泉さん「軌道、レゾナント」、十史(もげきふみと)さん「とざいと一ざい」、宮本直樹さん「10円玉を握りしめたら」、櫻さん「ライク・ア・ラブソング」、ふるたみゆきさん「檸檬と蜜柑の狂詩曲(れもんとみかんのラプソディ)」、羽田圭介さん「その針がさすのは」、堤吹貴さん「プシューケ-蝶(ちょう)が棲(す)む街-」。

 賞は「大賞」(1編、賞金30万円+副賞)、「佳作」(2編、賞金5万円+副賞)のほか、中野区に関係する場所や人物などを題材にした作品から選ばれる「中野区賞」(1編、賞金10万円+副賞)も用意。中野区賞は大賞または佳作とのダブル受賞の可能性もある。さらに、総勢132人から総額80万円近くを集めた「ナカぶんクラウドファンディング」の支援者が最終選考通過作品に投票し、選定する「クラファン賞」も用意する。

 最終選考委員は第1回同様、小説家の中島京子さん、映画監督の篠原哲雄さん、小説家・作家エージェントの鬼塚忠さんに加え、今回は中野区出身、ロックバンド「筋肉少女帯」のボーカルでエッセー、作詞、テレビ、ラジオ、映画など多方面で活動しているロックミュージシャン大槻ケンヂさんが決定した。大槻さんは作家としても小説「くるぐる使い」「のの子の復讐ジグジグ」で2年連続「星雲賞」を受賞している。

 前田地生実行委員長は「賞の選考に当たって、最終選考委員の皆さまには厳正なる審査を行っていただきたい。今回、名称を改めた上で第2回としたからには、今後もこの文学賞が続き、東京・中野発の多くのコンテンツがこれからも生まれるよう尽力したい」と話す。

 開催時間は13時~16時30分。参加費は、前売り券=2,000円、当日券=2,500円。授賞式前には最終選考委員である篠原監督の作品「本を綴(つづ)る」を上映するほか、監督による舞台あいさつや、授賞式後のトークイベントなども行う。

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