中野区沼袋周辺地域で現在、「まちかどひなめぐり」が開催されている。
沼袋の「春の風物詩」として今年で9回目を迎えた同イベント。ひな人形をいろいろな場所に飾るほか、ひな祭りにちなんだクイズラリーの実施、オリジナルグッズ販売、子どもたちが作ったひな人形の作品展示などを通して、街の活性化や地域コミュニティーの再生を図っている。
メーンイベントの開催は3月2日。山田屋呉服店(中野区沼袋2)では、子どもたちが「お内裏さま」「おひなさま」となり記念撮影ができる「ちびっこおひなさま体験」、ふくろうサロン(沼袋2)では「ひなカフェ」、実相院(沼袋4)では落語や腹話術が楽しめる「まちの落語かい」「こども落語かい」「沼袋ミニベーゴマ大会」「手作り貝ぐるみ教室」などのほか、一昨年に「被災地にひな人形を届けよう」と企画し実現したひな人形の寄贈により交流ができた岩手県陸前高田市の物産展も予定、同市マスコットキャラクター「たかたのゆめちゃん」も登場する。沼袋区民活動センター(沼袋2)では、「ふれあいひなまつり」と題して絵手紙体験、紙芝居、バルーンアート、似顔絵コーナー、お茶会などを行う。
西武新宿線沼袋駅北口エリアにある中野区立歴史民俗資料館(江古田4、TEL 03-3319-9221)では3月9日まで「おひなさま展」も開いており、同区民から寄贈された江戸時代から昭和初期までのひな人形約40組も展示している。
実行委員の並木陽平さんは「このイベントを通して、希薄になってきてしまった人と人とのつながり、地域コミュニティーの再生を強化したい。異なる世代の交流が、地域で子どもを育てられる環境づくりや安心して生活できる街づくりには必要。その一歩にしたい」と意気込みを見せる。
ひな人形の展示やクイズラリーなどのイベントは3月9日まで。