中野区(中野区中野4)は4月15日、新渡戸文化学園(本町6)と「がん検診普及啓発と受診率向上に関する協定」を締結した。
同協定は、日本人の死因の第1位である「がん」による死を減少させることを目的とし、区民と接する機会を多く持つ企業らと連携し、がん検診の受診率向上に向けた取り組みを推進するというもの。すでに同区は2011年に西武信用金庫(中野2)、アメリカンファミリー生命保険会社(新宿区)と同様の協定を結んでいる。
今回協定を締結した同学園は新渡戸文化短期大学臨床検査学科を有し、その専門性を生かした講演会や、学生の健康づくり事業への参加などが提案されており、今後のピンクリボン運動などにも参加する予定だ。
同区役所で13時30分から行われた協定締結式で、田中大輔中野区長と握手を交わした新渡戸文化学園豊川圭一理事長は「臨床検査を軸にして、これからもっとさまざまな分野で中野区との連携ができればと考えている」と意気込みを話した。
新渡戸文化学園は1927(昭和2)年に東京都文京区本郷に女子文化高等学院として設立され、翌年には女子経済専門学校と改称。初代校長に新渡戸稲造博士が就任し、1934(昭和9)年に中野区へ移転。2008年には法人名を新渡戸文化学園に改称し、新渡戸文化子ども園、小学校、アフタースクール、中学校、高等学校、短期大学を有する。