中野区（中野区中野4、TEL 03-3228-8039）は3月27日、明治大学および帝京平成大学と相互協力に関する基本協定を締結した。

締結した基本協定書を見せる田中大輔中野区長と帝京平成大学冲永寛子学長

　昨年4月に中野キャンパスを開校した両大学と同区はすでに昨年、防災協定について基本協定を締結しているが、今回は「地域の活性化、まちづくり」「人材育成」「教育・学術・文化振興」「産業の育成支援」などに関する相互協力を行うという内容。

　記者会見は、前半に田中大輔中野区長と明治大学福宮賢一学長が、後半に田中区長と帝京平成大学冲永寛子学長が登場し、同区と各大学との相互協力についての説明があった。

　会見で明大福宮学長は「これまでも『わくわくサイエンスラボ』など地元の児童や生徒たちに教育・学術を中心とした活動を行ってきた。ボランティアも大学としてバックアップもしてきたが、これからもっと指導者や学生などを積極的に地域活動に参加させ、オール明治の持つ知的資産を地域に役立てていければ」と話した。

　帝京平成大冲永学長は「このような形で地域と密に連携することは初めてで、今まではボランティアなどに関わることで地域に学生を育てていただいていたという印象。この活動や体験は、学生たちが社会人になっても必ず生かされると感じている。今まで以上に地域と連携したい」と話した。

　両大学では同区とのより密な関係を築き、地域のさまざまなイベントやボランティア活動に参加し、産業や教育でコラボレーションを図り、それぞれの発展に期待したいとしている。