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明治大学中野キャンパス開校へ-生田以来約60年ぶり新キャンパス

明治大学中野キャンパス(外観)

明治大学中野キャンパス(外観)

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 2013年4月、中野四季の都市(まち)エリアに明治大学中野キャンパス(中野区中野4)が開校する。

400人が収容できる低層棟5階ホール

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 同大学第4のキャンパスで、1951(昭和26)年の生田キャンパス開校以来約60年ぶりの新拠点。「国際化、先端研究、社会連携の拠点」に位置付け、約1万6000平方メートルの敷地に2学部と複数の研究科、研究機関が入る計画。生徒数は初年度約2500人を予定。

 学部は国際日本学部、総合数理学部。大学院は国際日本学研究科、先端数理科学研究科、理工学研究科新領域創造専攻、理工学研究科建築学専攻国際プロフェッショナルコース。研究機関は先端数理科学インスティテュート(略称MIMS)。

 高層棟は地下1階地上14階建て、5階までが講義を行う教室、7階以上は研究室。6階は「クロスフィールドラウンジ」としている。低層棟は1階が学生食堂や社会連携用の交流ギャラリー、売店、2階が図書館、5階は約400人が利用できるホールとなっている。四季の都市エリア敷地内のため、地域社会に開かれ、環境・防災・バリアフリーに配慮したエコキャンパスを形成することを目指している。

 同キャンパス開校にあたり同大学の藤江昌嗣副学長(社会連携担当)は「文化が生まれ、歴史もあり、産業が更なる飛躍を遂げる街という中野の地域性を考え、国際日本学部、総合数理学部(新設)という2つの学部並びに先端分野・関連分野の大学院を、中野キャンパスで開設することとなった。 国際日本学部は、日本の伝統や文化を研究し、発信しながら、グローバル社会に通ずる人材を育成する学部。総合数理学部は最先端技術を使って論理的なものの考え方を学びつつ、既設の大学院で培った応用力も併せ持つ新設学部。歴史、文化、産業振興など、素晴らしい題材を持ったこの地は、教育や研究を志す者にとっては無二な研究フィールド。この2つの学部や理工学関連の大学院の展開により、様々な切り口で、人材づくりはもとより、文化づくり、街づくり、産業づくりなどを、産学公で連携しながら推進していきたいと考えている」と話す。

 「この地にめぐり会えた縁、帝京平成大学や早稲田大学と隣接した縁、元々明治大学付属中野中学・高等学校があるという縁、明治大学福宮賢一学長が中野区出身という縁、こうした色々な『縁』を大切に、今後、区との連携、隣接した大学との連携、産業界連携、ICTシンポジウムなども含め、中野と明治大学がそれぞれ有する資源を相互活用して、地域の発展に貢献したい」とも。

 2月22日には竣工式を終え、教職員は4月開校に向けてオリエンテーションやカリキュラムなどの準備に追われている中で、中野キャンパスの順調な滑り出しを目指しているという。すでに学生たちの中では中野区のイベントなどへの積極的なボランティア参加も見られ、昨年11月には中野の文化を交えた「マンガのデザイン」と題して開催した生涯学習カリキュラム「リバティーアカデミー・公開講座」を開催。4月からは様々なお題目で中野キャンパスでも開講する予定となっていて、地域横断的展開を推進する同大学の相互連携に今後も注目する。

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