明治大学中野キャンパス(中野区中野4)で6月21日、「映画からみるシリア難民問題と支援の環」を開催する。
同イベントは、文部科学省選定「国際協力人材育成プログラム」の一環。世界難民の日に合わせ、6月20日には立教大学で国際シンポジウム「ルワンダのジェノサイドと国際協力~残虐行為と難民流出をどう予防すべきか~」が開かれ、同大学ではシリア難民について考える同イベントを企画した。
第1部では、UNHCRの難民映画祭で上映された「シリア・踏みにじられた人々と希望」の世界同時上映の一会場として、明治大学でも上映する。2011年にシリアで勃発した内戦、平和を望む国民の悲痛な声を浮き彫りにしつつ暴力と非暴力のはざまで揺れ動く人々の声を捉え、見る者に平和の在り方についての疑問を投げ掛ける内容。国際大学副学長の信田智人さんの講演「シリア難民の現状について」や、信田さんとシリア出身で難民キャンプボランティアのRadwan Abdullatifさんとの対談も。定員400人で自由に参加できる。会場は低層棟5階ホール。
第2部では、シリア紛争の解決や難民支援に取り組んでいるさまざまな団体と交流し、シリアについて考え、具体的なアクションへつなぐための方法を考えるワールドカフェ形式のワークショップを行う。複数のシリア支援団体と事前申し込みした参加者、総勢70人で議論する。コーディネーターは日本イラク医療支援ネットワーク事務局長の佐藤真紀さんと明治大学国際日本学部特任講師の岸磨貴子さんが務める。会場は高層棟6階クロスフィールドラウンジ。
コーディネーターの岸さんは「参加者が、教育・医療・アドボカシーなどさまざまなアプローチから課題解決に取り組んでいる13の団体と共に難民問題について考え、みんなで協力できる方法を見つけることができれば」と話した。
開催時間は第1部=13時~15時、第2部=15時30分~17時。いずれも参加無料。第2部はホームページからの事前登録が必要。