中野経済新聞の今年上半期PV（ページビュー）ランキングは、昼間人口が2万人増加したと言われる中野駅周辺の飲食店関連の話題がトップ10のほとんどを占める結果となった。

「中野南口レンガ坂に旅カフェ『root』－スタッフ全員が世界一周経験者」がPV2位に

　ランキングは今年1月1日から6月30日までに配信したヘッドラインニュースのPVを集計したもの。上位は飲食店に関する記事が中心で、「スタッフ全員世界一周経験者の旅カフェ」（2位）、「W杯に合わせてシュラスコ専門店」（4位）、「熟成肉と日本酒の和ビストロ」（5位）、「新代田の人気カレー店復活」（6位）、「老舗うなぎ串焼き店復活」（9位）など、特徴のある飲食店の開店や復活の話題が上位を占めた。

　1位に輝いたのは「お姫さまだけの秘密の社交場」をコンセプトとした「男子禁制カフェバー」の記事。「皇子」と呼ばれる男装したスタッフが「姫さま」（客）を迎える場で、「男子禁制」「全席禁煙」となっている。ゴシック衣装に身をまとった「皇子」が常時3～5人在籍し、お酒や料理を作って「姫さま」を迎えるバーが話題となった。

　飲食店関連以外で上位にランクインしたのは、西武新宿線が新宿線の中井駅と野方駅間の連続立体交差事業の工事に着手したことに関連する記事。地下化される西武新宿線と中野の満開桜を一緒に写真に収められるのもあとわずかとなることを嘆いているファンの心境を記事にした「4月2日、中野の桜満開に－西武新宿線の地下化工事着手で嘆く鉄道ファンも」が3位、「西武新宿線の連続立体交差事業の工事に着手」が10位。

　ランキングは今年1月1日から6月30日までに配信したヘッドラインニュースのPVを集計したもの。上位10位のランキングは以下の通り（カッコ内は掲載日）。

1. 中野に男子禁制カフェバー誕生－男装「皇子」が「姫さま」お出迎え（5/30）

2. 中野南口レンガ坂に旅カフェ「root」－スタッフ全員が世界一周経験者（1/9）

3. 4月2日、中野の桜満開に－西武新宿線の地下化工事着手で嘆く鉄道ファンも（4/4）

4. 中野に「シュラスコ」専門店－食べ放題あり、スポーツ観戦やカラオケも（6/20）

5. 中野ブロードウェイ近くに「和」ビストロ－国産熟成肉と日本酒売りに（5/19）

6. 明大中野キャンパスそばに人気カレー店復活－鶏スープで濃度調節も健在（6/27）

7. 中野駅南口周辺「まちなかのバル」－39店舗が参加、花束テークアウトも（3/13）

8. 中野セントラルパークに屋外ビアガーデン－4エリア、4つのテーマで運営（6/5）

9. 中野・新仲見世の老舗うなぎ串焼き店「川二郎」が復活－焼き手は創業者の孫（1/20）

10. 西武新宿線の連続立体交差事業の工事に着手－沼袋氷川神社で安全祈願（2/5）

　7位の「中野駅南口周辺バル」、8位の「中野セントラルパークに屋外ビアガーデン」は、どちらも期間限定の飲食イベントで、オフィスワーカーが増えたJR中野駅周辺エリアで会社の同僚や友人らで参加できる記事がランクインした。

　トップ10以外では、11位の「倉持由香さん#東京尻百景展」や、13位の「アイドルマスター公式ショップ」は、サブカルチャーの聖地としての中野がいまだ健在である証となったほか、ガッツ石松さんやさぎプーも出演した「鷺宮の恋チュン動画」が17位となり、鷺宮の注目度も上がった。

　PVランキングのほかフェイスブックの「いいね！」が多かったのは、1位＝「中野区にコメダ珈琲店初上陸（1165）、2位＝「中野セントラルパークに屋外ビアガーデン」（929）、3位＝「熟成肉と日本酒の和ビストロ」（635）という結果。

　昭和の街、サブカルの街をしっかり残しつつ、中野四季の都市という新しいエリアに企業・大学と社会人・来街者・留学生を含む学生などが増え、JR中野駅南口レンガ坂にはアーチがつくなど、急速に進化をし続ける中野。JR中野駅に西口改札や駅ビル構想なども進んでいる。これからも広域中野圏の動向をいち早く、そして確実に伝えていきたい。