中野区在住の色鉛筆アーティスト林亮太さんの作品が現在、「すごすぎる」とネット上で話題となっている。
(関連フォト)今年1月に開催した「トーキョー・イロエンピツ・スタイル展」では会場で作品制作を披露した
都内数カ所の場所を借りて色鉛筆教室を開いている林さんの作品は、色鉛筆のみで風景画や静物画を描くのが特徴。作品を中野が大好きな人の集まるフェイスブックページ「中野ファン」に掲載したところ、たちまち多くのコメントが寄せられ、シェアやツイート数などが急増したほか、自身のツイッターフォロアー数も急激な伸びを示した。
ネットで紹介した作品へのコメントは「色鉛筆だけなんて考えられない」「写真の上から少しだけ色鉛筆で細工をしたのかと思った」「神だ、マジすげえ」「なんじゃこりゃ~(凄」などのほか、「この場所知ってる」「なつかしく、あたたかく見させていただいた」(以上、原文ママ)などのコメントも寄せられている。
林さんの作品の多くは「中野の風景」。林さんが普段生活している光景の中で、「この水の輝きがきれいだな」「坂道にあるグラデーションが幻想的だ」などと感じた風景を中心に作品にしているという。B3サイズを描くのにだいたい20時間、明るい色を中心に徐々に暗い色で仕上げる。
林さんは、今年の1月16日から20日まで「なかのZERO」展示ギャラリーで自身の10作品を含め、林さんの生徒の作品なども展示した「トーキョー・イロエンピツ・スタイル展」を開催した。「多くの来場者がSNSなどで作品を紹介してくれたのは大きい。この展覧会とSNSの効果で、色鉛筆教室の入会希望者がどんどん増えた。うれしい悲鳴です」と林さん。
「自分の作品によって、色鉛筆アートがもっと広がればうれしい。油絵や水彩などの手法とはまた違った色鉛筆の繊細さやあたたかさを感じてほしい」とも。
林さんは、早稲田大学第一文学部美術史専攻卒業後、1995年よりグラフィックデザイナーとして活動。2009年から色鉛筆による制作活動を始める。2012年には代々木イタリアンレストラン「RUCOLA」で第1回個展&ギャラリーコンサート開催、2014年には米国の色鉛筆専門誌「COLORED PENCIL Magazine」にピックアップアーティストとして特集される。「トーキョー・イロエンピツ・スタイル展」主宰、林亮太色鉛筆教室を都内で開催しているほか、クラシックギタリストとしても活動している。