なかのZERO(中野区中野2)小ホールで7月30日・31日の2日間、劇団かかし座(横浜市、TEL 045-592-8111)が影絵劇「星の王子さま」を公演する。
同劇団は1952(昭和27)年に日本初の影絵専門劇団として誕生。独自の手法で影絵の世界を開き、国内外で年間1000ステージ以上を上演している。同公演は文化庁文化芸術振興費(トップレベルの舞台芸術創造事業)の助成を受けて実施される。
今回の公演について、同劇団担当者は「新演出による特別な『星の王子さま』。影絵だからこそ伝えられる、美しくファンタジックな世界を、子どもたちや、昔は子どもだった大人たちに贈りたい。新作の手影絵パフォーマンスも見どころの一つ」と説明する。会場では「影絵体験ブース」も設置し、影絵を自由に体験できるほか、同劇団パフォーマーによるレクチャーも受けられる。
同劇団代表の後藤圭さんは「『星の王子さま』は今から10年前に初演した舞台。作者のアントワーヌ・ド・サン=テグジュペリからの多くのメッセージが込められている。このメッセージを現代に生きる子どもたちと大人たちに届けたい、という思いから公演を続けてきた。今回は、『星の王子さま』の世界観をより深く感じていただけるよう、より分かりやすく楽しく見ていただけるよう、新しい演出を加えた。さらに美しく幻想的な舞台になるので、ぜひ見てほしい」と話す。
公演は、7月30日=19時~、31日=10時30分~、14時~の3回公演。チケットは、大人=3,000円、子ども・学生=2,000円(3歳~)、2歳以下は保護者の膝上で無料。なかのZEROチケットセンター(TEL 03-3382-9990)などで販売している。