4月3日に中野区内で桜が満開となり、各所で桜イベントが行われた。
同区内の今年の桜(ソメイヨシノ)は4月1日に開花し、2日未明に降った雨も心配されたがあまり影響がなく、3日には満開となった。中野通り約2キロ300本以上の桜をはじめ、新宿区との区堺に位置する神田川沿い約1.5キロの桜、鉄道ファンの撮影スポットで人気のJR東中野駅西側線路沿い約40本の桜、約100本以上が見られる哲学堂公園の桜、「中野通り桜まつり」のメイン会場となった新井薬師公園、妙正寺川沿いや栄町公園などが多くの花見客でにぎわったほか、イベントも行われた。
線路に近い桜の名所には多くの鉄道ファンが訪れた。中野通りの桜と踏切を走る西武新宿線の車両を一緒に写真に収めようと歩道橋から撮影する人や、JR東中野駅西側の線路沿いや東側神田川沿いの桜とJR中央線・総武線などの車両を撮影する人など、大きなカメラを構える「撮り鉄」でにぎわった。
浦和から来たという、東中野の明治大学付属中学高校前の線路に架かる歩道橋から線路沿いの桜を撮影していた鉄道ファンは「向こうの桜川橋からずっと続いているここの桜が『歯抜け』になってしまうと新聞で見て、この光景をカメラに収めに来た。ここはぼくらの間では『神』的な場所。青とピンクと黄色と列車が収めたかったので本音を言えば晴れてほしかったが、今日しかなかったので仕方ない。来年も一応来るつもり」と話していた。