中野ブロードウェイ(中野区中野5)4階のアートギャラリー「Gallery リトルハイ」で4月29日、桑原弘明さんのスコープ作品展が始まる。
桑原さんのスコープ作品は、装飾された真鍮(しんちゅう)の四角い箱で作られており、その小箱はちょうど手のひらに載るほどの大きさ。一筋の光が差し込まれると、不思議な部屋や庭が突然目の前に現れる。別の小窓から光を差し込むとその世界が昼になったり、夕暮れになったり、夜になったりと時間が変化するように見え、何も映っていなかった鏡に風景が現れたり、人影が突然映りこんだりするのが特徴。作品はミリ単位で精巧に制作されていて、細部の部品、内部の家具や小物、ネジの一本に至るまで全て手作りのため、年に4~5点ほどしか制作できないという。
同個展では、抽選販売を予定している新作3点、過去に発表された3作品を展示する。ギャラリー店主の小高均さんは「小箱の中に封印された超絶極小の不思議な世界を見ていただきたい」と話す。
開催時間は12時~19時(最終日は17時まで)。5月9日まで。