JR東中野駅北側にある専門学校「東京テクニカルカレッジ」(中野区東中野4、TEL 03-3360-8881)は6月21日、産学連携による実務ベースのIoTデバイス向けエンベデッドディープラーニングフレームワークの演習授業を情報処理科で開始したと発表した。
この取り組みは5月25日から始まった、産業機械等への組み込み(=エンベデット)システムの開発を行うデータテクノロジー社(立川市)、国産初の膨大なデータを分析・理解することに能力を発揮する「ディープラーニング」、IoTシステムのリアルタイム性を高める「エッジコンピューティング」が融合された特徴を有している「KAIBER」を開発したディープインサイト社(品川区)の3者連携プロジェクト。
同学科の井坂昭司科長によると、今年4月に入学した情報処理科40人の全学生が最新のディープラーニングフレームワークを用いて、自分専用の「マイAI」の育成を図るというカリキュラムで、在学2年間を通して「組み込み機器へのAIの実装」に関する技術を習得する狙いがあるという。井坂さんは「将来的には、建築監督科や環境テクノロジー科、バイオテクノロジー科といった他学科と協働するかたちで、分野を横断したAI教育を実践していくことも視野に入れている」と話す。
同校は、産学連携・企業連携を通した問題発見・解決教育プログラム「リアル・ジョブ・プロジェクト(=RJP)」に取り組んでおり、今後もこのプロジェクトのような取り組みを通して、社会が求める最先端技術のニーズを先読みし、実社会で活躍できるプロフェッショナルの育成に取り組む。