明治大学中野キャンパス(中野区中野4)で11月26日、「ヒューマンライブラリー」が開催される。主催は同大国際日本学部横田ゼミ。
(関連フォト)口で油絵を描く「本」の古小路浩典さん(昨年の様子)
生まれつき障がいを抱えていたり、社会的マイノリティー(少数派)の生き方をしていたりすることで「偏った見方」をされてしまうことの多い人たちを、それぞれ1冊の「本」として捉え、来場者が「読者」として多様な生き方を学んだり理解し合う共通項を見いだしたりする体験の場を創出する同イベントは、今年で9回目。
同様のイベントはデンマークで発祥したと言われ、これまでノルウェーやオーストラリアなどで開催されているが、日本では同イベントの昨年の読者(=参加者)が300人を超え、最大級という。今回のテーマは「その1ページが人生(セカイ)を変える」。
当日は、生きた「本」として30人以上の語り手が参加。障がい者プロレスの選手、性的暴力被害経験者、セクシュアルマイノリティー(性的少数者)、全盲の大学教授、ロリータファッション活動家、ポリアモリー(複数愛)実践者、うつ病経験者などが30分間、「読者」と1対1、もしくは1対複数人で対話を行うほか、「義足体験」「暗闇カフェ(全盲体験)」「幻聴妄想カルタ」「手話授業体験」の企画も予定する。
同イベントスタッフでゼミ長の田中遥香さんは「多様な生き方・考え方の本がみなさまをお待ちしています。冬が近づく日曜日、人の温かさで溢れた図書館で特別な1日をお過ごしください」と来場を呼び掛ける。
開催時間は11時~16時30分。参加無料。